「脱請負」推進…前田建設、前田操治取締役が社長昇格 画像 「脱請負」推進…前田建設、前田操治取締役が社長昇格

マネジメント

 前田建設は10日、創業家出身の前田操治取締役兼専務執行役員(営業管掌)が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。小原好一社長は代表権のある会長に就く。13~15年度の中期経営計画の業績目標を達成できる見通しとなったのを機にトップを交代。これまで進めてきた「脱請負」「環境経営」などの取り組みを、新体制の下でさらに推進する。
 前田、小原両氏は同日、国土交通省で記者会見し、前田氏は「小原社長の陣頭指揮で本業の収益力を高め、脱請負やグローバル化、環境経営の着実な基盤を築いてきた。この基盤をより強固なものにしていきたい」と抱負を語った。
 小原社長は約7年の在任期間を振り返った上で、「中期経営計画の最終年度の業績目標を達成する見通しが付いた。経営戦略は10年単位で考えるものだ。16~18年度の新しい中期経営計画は、この10年間の仕上げとともに、次の10年に向けた戦略を作っていく必要がある。バトンタッチする良いタイミングだ」と社長交代の理由を述べた。
 前田氏は現在、48歳ながら社長、副社長に続く同社のナンバー3のポジションにいる。小原社長は「新しい考え方で新しい戦略を考えてもらうために思い切って若返りを図った。若い世代の中でも特にやる気があり、責任感が強い人」と前田氏を評した。
 前田氏は現在策定を進めている中期経営計画に言及し、「次の3年はこの10年間の集大成。結果を出していかないといけない」と強調。その上で「品質と安全の管理を徹底し、コンプライアンスを厳守していく。10年先を見据え、軌道に乗り始めたコンセッション事業など脱請負の強化や生産性の向上、担い手確保に向けた労務環境の改善にも取り組みたい」と述べた。
 グローバル化については、「海外事業は着実にリスクを管理し、人材を育成するとともに、新たなビジネスモデルも検討する。グローバル化も頼れる柱にしていきたい」と意欲を見せ、「2019年に創業100周年を迎える。この節目に結果を残すことができるよう、道筋を付けていくことが私に与えられた使命だ」と語った。
 (まえだ・そうじ)92年早大人間科学部卒、97年米カーネギーメロン大経営工学大学院修士課程修了、前田建設入社。02年取締役兼常務執行役員経営管理本部長兼情報システムサービスカンパニー担当、03年海外事業統括、04年専務執行役員、10年エネルギー管掌、11年関西支店長、14年営業管掌。福井県出身、48歳。

前田建設/社長に前田操治取締役昇格/4月1日就任、脱請負・環境経営強化

《日刊建設工業新聞》

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