三機工業が「ジョブローテーション」を本格始動、女性技術者が営業職を経験 画像 三機工業が「ジョブローテーション」を本格始動、女性技術者が営業職を経験

マネジメント

 三機工業は、主力の建築設備事業部門で、女性社員を対象に営業職を経験させる「ジョブローテーション」を本格的に始めた。男性社員と違って営業を経験することがほとんどない女性社員に多様な経験を積ませ、人材流動の促進を図るのが狙い。これまでに2人を対象にローテーションを実施。今後も取り組みを継続する方針だ。
 同社は昨年創立90周年を迎えたが、建築設備事業部門で女性社員が営業職に就いたことは一度もなかった。同社の場合、建築設備事業部門に限らず営業職のほとんどが男性社員で、女性社員は設計や研究部門に配属されることが多い。設計と営業は業務上つながりが多いにもかかわらず、女性社員にとっては接点が少ないのが課題だった。
 ジョブローテーションの取り組みを始めたのは12年4月。それまで産業空調の設計を担当していた女性社員を営業に転属させ、3年間実務を経験させた。15年4月からは元の部署(設計)に戻し、入れ替わりで同じ部署に所属していた女性社員を営業に転属。現在も営業で実務を経験中だ。
 営業への転属の際は、新しい業務にスムーズに入れるよう設計時代に担当経験のある産業空調分野の企業を担当させるようにした。顧客が何に困っているか、何を要求しているかを直接知ることができ、それを設計に戻ってから業務に生かすことができる。部署間の接点も増え、社内の連携強化にもつながる。
 当面は、女性社員を営業に1人所属させる形で取り組みを継続する。今後は営業側の受け入れ体制を充実させつつ、女性社員を2人以上営業に所属させたり、入社1年目から営業に配属したりすることも検討し、さらなる人材の流動化を図っていく考え。
 同社が加盟する日本空調衛生工事業協会(日空衛、野村春紀会長)は、今後の事業の指針を示した中期ビジョン「日空衛2015」の中で、女性を含めた多様な人材の活用を進めることを重点課題の一つに掲げている。企業にとってもダイバーシティー(人材の多様化)を進める上で、女性人材の活用は重要なテーマとなっている。

三機工業/建築設備部門でジョブローテーション本格始動/女性技術者が営業職経験

《日刊建設工業新聞》

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