福島県沿岸9市町の県復興工事、8割完成 画像 福島県沿岸9市町の県復興工事、8割完成

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 ◇相馬・小名浜両港供用は17年度に
 福島県は8日、沿岸9市町で県が行う公共土木施設の震災復興事業が18年度までにおおむね完了するとの見通しを明らかにした。港や道路、海岸堤防など県の復興工事の完成予定を示したもので、1月末時点の完了率は79%。相馬・小名浜両港は計画より1年遅い17年度に復旧。直轄事業も同年度までに終え、全体が完成する。一方、JR常磐線(相馬~浜吉田駅間)が年内に復旧するのに合わせ、新地町沿岸に整備している海岸堤防は16年度末までに構築。津波被災地に設けるバイパスなどの道路整備は18年度までに95%を供用させる。
 沿岸の9市町は、いわき市、相馬市、南相馬市、浪江町、新地町、双葉町、富岡町、楢葉町、広野町。工事の完成見通しは8日に開かれた県復興推進本部会議で示された。
 避難指示区域も含めた全体の進ちょくを見ると、これまでに災害査定を終えたのは2133カ所で、そのうちの94%となる1998カ所の事業に着手し、79%となる1679カ所の事業を完成させた。
 事業が完成した割合は、河川・砂防が85%、漁港が61%、道路・橋梁が91%など。下水や公園、公営住宅の完了率は100%となっている。
 被災した排水機場を復旧する工事は18年度までに終える。工事では海岸堤防の近接地など37カ所にポンプ場や樋門などの施設を設け、浸水被害を抑制する。
 被災した港湾と漁港に防波堤・岸壁を設ける工事(37カ所)や、県道など(304カ所)、治山の復旧工事(7カ所)も18年度までに完成する。
 相馬港、小名浜港、久之浜港の復旧は16年度末までに終える予定だったが、建設資材の不足や入札不調が多発していることから、完成時期を1年後ろにずらした。
 被災した河川・海岸の堤防復旧・築造やかさ上げ工事は19年度までに終える。事業箇所は河川31カ所、海岸86カ所。
 津波の再来に備え、沿岸に盛り土などを構築する防災緑地10カ所の整備も同年度までに終わる見通し。
 沿岸から内陸部・高台への避難路となる21カ所のバイパス整備は20年度に完了する。
 福島第1原発事故に伴う帰還困難区域の事業は工程を明示できずにいる。これまでに災害査定を終えた39カ所の事業は、17年度までに完了する予定となっている。

福島県/沿岸9市町の県復興工事、8割完成/公共土木施設復興、18年度にほぼ完了へ

《日刊建設工業新聞》

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