「競合しない」経営を目指せ!森永卓郎氏が語る「中小企業の今後」 画像 「競合しない」経営を目指せ!森永卓郎氏が語る「中小企業の今後」

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 2月3日から5日まで、ザ・プリンスパークタワー東京で開催された「実践ソリューションフェア2016」(大塚商会が主催)。2月4日には「中小企業の今後と日本経済」と題し、経済アナリスト・森永卓郎氏による特別セミナーが実施された。

 午前10時からのスタートにもかかわらず、多くの聴衆が詰めかけた同セミナー。森永氏は冗談を交えた軽妙な語り口で「中小企業の今後」を語った。

 「民主党政権末期が日本経済の最悪の状況だった」と振り返る森永氏。その後、自民党・安倍政権になって経済状況は回復したものの、一般の人間に経済成長の成果がいきわたっておらず「経済成長の成果がどこにいったのか」が日本経済最大のポイントであるという。

 また、森永氏は「正社員がまったく増えず賃金水準が半分の非正社員だけがとてつもなく増えている」という雇用の現状を指摘。一人あたりの消費は減っても経済全体としてのパイが増え、結果的に消費の総額を増やす「一億総活躍社会」のシナリオについて「この方向の改革はやめたほうがいい」と語る。

 「先進国には大きく分けてふたつの経済や経営、ライフスタイルのモデルがあるんです」と語った森永氏。ひとつは「みんながとにかく働いて熾烈な国際競争のなかで価格の叩き合いをするモデル」である弱肉強食の「英米型」。もうひとつは「ゆったりと働いて高付加価値のものを売り仲良く安心して暮らすモデル」の「大陸ヨーロッパ型」であると森永氏は説明する。

「中国らと価格競争をして、日本製品を二束三文で売って経済規模を拡大しても日本人はかならずしも豊かにならない」といい、中小企業は「大陸ヨーロッパ型」経営モデルを導入したほうが良いと話す森永氏。高付加価値をもたらす中小企業の商品・サービス作りについて、森永氏が参考に挙げたのが“イタリア”だ。

 100年と少し前まではヨーロッパの最貧国だったものの「長いスパンで見ると脅威の高度経済成長を続けていて、ついに昨年、一人あたりGDPと平均所得で日本と肩を並べ、日本並みに豊かな国に変貌した」と森永氏が説明するイタリア。森永氏はイタリアの企業で“昼寝”が導入されるなど「大陸ヨーロッパ型」の労働モデルが実施されていることを指摘し「年収が同じといっても働き方が全然違うので、既にイタリアのほうが豊かだと思っている」と語る。

《本折浩之/HANJO HANJO編集部》

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