舗装時に水・ごみ除去し熱風で乾燥、自走式路面乾燥機が実用化 画像 舗装時に水・ごみ除去し熱風で乾燥、自走式路面乾燥機が実用化

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 鹿島道路は、路面の表面水分を熱風で効率的に乾燥させる「自走式路面乾燥機」を実用化した。油圧駆動の自走機械に、送風ブロアーと熱風発生炉を搭載。路面のごみや水を風圧で吹き飛ばした上で、熱風を均一に吹き付けて路面を乾燥させる仕組み。吹き付け角度や路面までの高さ、空気温度が調整できるのも特徴だ。路面の水分を乾燥・除去することで舗装体の密着度が高まる。同社は舗装の品質を確保する機械として積極的に技術提案していく方針だ。
 路面上に降雨や結露で水分があると、防水材や接着剤が密着せず、舗装の剥離などが起こる。従来は水分を人力で取り除いた後、ガスバーナーなどで直接路面を乾燥させる方法が取られてきたが、じか火だと路面の劣化につながり、引火などの危険性もある。小さい面積ごとに作業するため、効率が悪く乾燥むらが起きる可能性もある。広い面積には路面を加熱するロードヒーター車を用いるが、燃焼能力が高く、使える現場も限られていた。
 同社は路面乾燥に特化した機械を製作した。タイヤ駆動のアスファルトフィニッシャーの自走部分に、送風ブロアーと熱風発生炉を搭載した。機械の進行方向には、送風するスリット式のノズルと、熱風を吹き付ける熱風チャンバーを配置した。
 送風ブロアーから供給される常温空気をスリットノズルで路面に吹き付ける。幅2・5メートルのノズルはエアカーテンのように強い風を出し、ごみや水分を前方に吹き飛ばす。供給される風圧と風量に応じてスリット幅を設定できるとともに、吹き付け角度や路面までの高さを適度に調整することで吹き飛ばし効果を最大限に引き出す。
 熱風チャンバーは下面が開放された鋼製の箱。熱風発生炉から供給される熱風を路面にむらなく均一に吹き付ける。熱風温度は200~300度で舗装面に対して適切な温度にコントロールでき、路面が著しく損傷しない。
 スリットノズル、熱風チャンバーの順で路面を通過。1分当たり1~2メートルの速度で走行すると、表面がほぼ乾燥状態になることを水分計で確認している。スリットノズルと熱風チャンバーが一体となって左右にそれぞれ300ミリシフトできるため、端部の乾燥作業がしやすく、オペレーターの利便性にも優れる。
 同社は昨年10、12月、二つの現場に乾燥機を導入した。特許出願済み。現在、1台保有しているが、今後、現場の要望を受けて台数を増やすこともあるという。

鹿島道路/自走式路面乾燥機を実用化/送風で水・ごみ除去、熱風で乾燥

《日刊建設工業新聞》

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