ネットで相次ぐ低品質“偽”デコポン、ブランド毀損警戒 画像 ネットで相次ぐ低品質“偽”デコポン、ブランド毀損警戒

インバウンド・地域活性

 シーズン本番を迎える「デコポン」商標の無断使用がインターネットの直販などで問題になっている。出荷基準を満たしていない低品質の「偽デコポン」が出回ることで、ブランドイメージが低下し、消費者の混乱を招く恐れがある。日本園芸農協連(日園連)はブランド保護のための取り締まりを強化する。JA以外の商品でデコポンと詐称した場合、即座に使用の差し止め、損害賠償を求める構えだ。
 デコポンの商標はJA熊本果実連が所有し、日園連と取り決めを結んだJAに限り名称の使用を認めている。低品質の果実が出回らないよう厳選出荷を徹底。シーズン通じて糖度13以上、酸度1%以下の商品に限定する。基準に満たないものはJA出荷でも品種名の「不知火」で販売している。

JA以外「許さぬ」
 今年は、デコポンが全国統一ブランド名になって20年。味と見た目のユニークさ、皮のむきやすさが消費者の心をつかみ、ヒット商品となった。生産量が増え、知名度も高まってきたことから、一部業者が不正に名称を使うケースが続出している。特にネット販売では、傷ものや糖度不足の「訳あり品」が勝手にデコポンの名で売られている。JAや県連などの販売担当者は、産地の足を引っ張りかねないと危機感を強める。

 デコポンの出荷量日本一を誇るのが熊本県のJA熊本うき。果樹特産課は「糖酸バランス、外観とも選果を徹底している。品質の低い果実が出回ることで消費者の混乱やブランドのイメージ低下につながる」と懸念する。

 政府が2015年に策定した果樹農業振興基本方針でも、新たなブランド育成の事例としてデコポンを紹介している。日園連業務部は「無断使用を見掛けた場合は、文書で通知するなど措置を徹底する。デコポンが一般名称化しないよう、JAと連携し商標維持と管理に努めていきたい」と強調する。悪質な場合には法的措置を取ることも考えているという。(木原涼子)

“偽”デコポン流通 ネットで詐称相次ぐ 銘柄保護へ警戒強化 日本園芸農協連

《日本農業新聞「e農net」》

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