仙台市、震災後5年連続予算1兆円台へ…投資的経費は3割減 画像 仙台市、震災後5年連続予算1兆円台へ…投資的経費は3割減

インバウンド・地域活性

 仙台市は2日、16年度当初予算案の概要を発表した。一般会計は前年度比6・0%減の5066億76百万円と2年連続で減少。特別会計と企業会計を合わせた総額は5・4%減の1兆0909億68百万円と前年度を下回ったものの、東日本大震災後5年連続で1兆円の大台に乗せた。一般会計のうち復興関連には280億円(前年度は約718億円)を充当する。投資的経費は30・0%減の766億3百万円。内訳は普通建設費726億92百万円(30・1%減)、災害復旧費39億10百万円(29・1%減)。
 建設関連の事業をみると、東日本大震災の津波で浸水した沿岸東部でまちづくりを始めるに当たり、現地に専門家を派遣するための経費として4百万円を計上した。津波浸水地域の町内会にコンサルなどを派遣し、沿岸部の再生を加速する。
 大規模施設改修基本計画策定費に1億5百万円を盛り込み、老朽化した市博物館や泉文化創造センター(イズミティ21)、区役所庁舎などの改修に向けた基本計画づくりに着手する。
 昨年開業した地下鉄東西線「卸町駅」周辺の開発を促す施策の一環で、優良建築物等整備事業の経費に17百万円を計上。新年度に事業計画作成や設計などを発注する。
 薬師堂駅から若林区役所にかけての地区を活性化させる経費に230万円を充て、空き家の活用策などを探る。
 市中心部に新設する音楽ホールの整備検討調査費に20百万円を計上し、引き続き施設の機能や建設場所などを検討する。PFIを導入する科学館改修事業には2018万円を充て改修工事の内容などを詰める。
 仙台国際センターの改修費用に6億72百万円、市内の複数のスポーツ施設を改修する工事費に1億94百万円をそれぞれ盛り込んだ。
 仙台駅の西口広場や自由通路の整備経費は8億1百万円。八木山動物公園再整備の工事費に1億54百万円を付けた。
 防災対策では、災害対策本部情報連絡体制強化事業に1億59百万円を計上。津波情報伝達システムやメール、ツイッターなどの災害情報伝達メディアを統合する。
 主な事業は次の通り。▼は新規。
 ▽震災復興メモリアル事業=4億51百万円▽東西線関連道路整備=17億35百万円▽公共施設災害復旧=63億79百万円▽都市計画街路=58億97百万円▽道路新設改良=166億96百万円▽橋梁整備=22億94百万円▽土地区画整理=94億19百万円▽農業園芸センター再整備=1億88百万円▽鶴ケ谷第1市営住宅団地再整備推進(第4工区建設など)=21億78百万円
 ▽高齢者保健施設整備推進=45億76百万円▽児童館整備=7億77百万円▽(仮称)子育てふれあいプラザ若林整備=1億21百万円▽第3南蒲生幹線整備=30億60百万円▽下水道浸水対策=97億49百万円▽都市ガス防災対策(ガス導管耐震化)=11億2百万円▽緊急輸送道路防災対策=18億11百万円
 ▽小中学校改築など=58億68百万円▽小学校校舎建設=11億84百万円▽中学校校舎建設=2億14百万円▽小学校用地取得=35億94百万円▼校舎大規模改造設計=7534万円▽(仮称)南吉成学校給食センター整備=1億8百万円▼大規模旅館耐震診断・改修補助=223万円(改修補助30百万円)
 ▽中央卸売市場本場施設整備=5億24百万円▽いずみ墓園整備=7億94百万円▽公園整備=25億14百万円▽市民センター・コミュニティセンター改築など=15億72百万円。

仙台市/16年度予算案/総額は5年連続1兆円台、投資的経費30%減

《日刊建設工業新聞》

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