バレンタインに和菓子、各地で商品開発…鍵はイチゴ

インバウンド・地域活性

 イチゴ商品でバレンタイン商戦に参戦する和菓子店が相次いでいる。若者が注目するイベントで、人気の果実を使い、“和菓子離れ”を食い止める狙いだ。プレゼントを想定し、包装にイチゴのデザインを施すなど、見た目にも工夫する。コラボ商品で商戦を盛り上げる産地もある。
 柿安本店(三重県桑名市)が運営する「口福堂」「柿次郎」では1日から、バレンタインデー向けに大玉のイチゴを1個使った「生チョコいちご大福」(237円)を売り出した。イチゴの酸っぱさと、生チョコの風味を楽しむため、白あんを合わせ、餅にはココアを練り込んだ。

 試験的に昨年販売したところ、「あんこだけを使った商品に比べ、バレンタイン商戦の中心である若い女性の購入が増えた」(同社)。そこで本格販売に踏み切った。プレゼント向けにイチゴをデザインした専用箱と紙袋も用意。同社は「食に関心が集まるバレンタインデーをきっかけに和菓子の消費を伸ばしたい」と期待する。

 首都圏の百貨店などで8店舗を展開する清月堂本店(東京都中央区)は、2種類のあんこを蒸して作る看板商品の「おとし文」のイチゴ味を売り込む。フリーズドライのイチゴと白あんを合わせ、ほのかなピンク色に仕立てる。

 価格は1箱(5個入り)810円。7日から黒の専用箱に大きな赤いリボンを付け、プレゼント感を演出しながら店頭で販売する。同店は「売り方を工夫して和菓子でも西洋のイベントを盛り立てたい」と話す。

 イチゴの主力産地、栃木県に本店を構える虎谷(足利市)は、県産「とちおとめ」を使ったイチゴ味のようかんを販売する。JA全農とちぎとのコラボ商品で、価格は1個130円(税別)。1月に百貨店の催事場で販売したところ、1カ月間で2万個を売り上げた。同店は「バレンタインデーといえばイチゴというイメージから、2月も売り込みを強めていく」と強調する。(金子祥也)

イチゴ 和菓子 若者のハート わしづかみ バレンタイン商戦参入 産地 コラボで応援

《日本農業新聞「e農net」》

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