ビール販売実績、19年ぶり好転…今後の市場は20代が牽引? 画像 ビール販売実績、19年ぶり好転…今後の市場は20代が牽引?

制度・ビジネスチャンス

 ビールに復活の兆しが見えている。発泡酒や第3のビールなどの登場もあり、ビールは年々販売実績が低迷していたが、2015年は19年ぶりに販売が前年を上回った。

 2015年のビール大手5社のビール販売実績は2億1490万ケースで、前年比0.1%の増加となった。キリンビールは全国の9工場ごとに味が異なる「一番搾り」を発売するなど、商品展開を強化。結果、一番搾りは21年ぶりに前年比プラスに転じている。

 一方、サントリービールは2015年9月に発売した「ザ・モルツ」が好調で、当初計画の1.6倍を売り上げた。同社のビール販売は前年比104.9%増と大手5社でもっとも伸びている。サッポロビールも「黒ラベル」が21年ぶりに前年を上回るなど、各社好調だ。なお、大手5社のなかでは、トップを走るアサヒビールだけが唯一のマイナスとなっており、首位アサヒを他社が切り崩している形になる。

 一方で、発泡酒、第3のビールを含むビール類は、前年比0.5%減の4億2492万ケースとなった。2005年以来11年連続で、92年の調査開始以来、過去最低を更新し続けている。

 発泡酒に関してはプリン体や糖質ゼロといったコンセプトの商品が牽引し、6146万ケースで0.3%増となっているが、第3のビールは1.7%減の1億 4857万ケースにとどまった。税制改正方針によって将来的に酒税減税が見込まれることで、各社がビールに注力したことも、ビールの好調とビール類低迷の構図を生んだ要因だろう。

 こうした市場の動きを受け、共同通信社が20~60代の男女1000人を対象にビールについての実態調査を実施した。調査では月に1回以上ビールを飲むユーザーにアンケートを行っている。

 調査ではまずビール・発泡酒・第3のビールの好意度を調べている。これによると、ビールについては「とても好き」「やや好き」を合わせて、89.4%が好意的だったのに対し、発泡酒は49.6%、第3のビールは46.6%にとどまっている。

 今後ビールを飲む量が増えるかという質問では、全体の69.1%が「変わらない」と回答している。だが、20代に限定すると「増えそう」が13%、「やや増えそう」が32.5%で、計45.5%が増えると考えている。「ビール離れ」といわれる若年層だが、今後の市場拡大の鍵になってきそうだ。

 なお、ビールを購入する際に重視する点としては「おいしさ」が78%でダントツのトップ。以下、「品質が良さそうであること」(40.6%)、「メーカー・ブランド」(36.8%)が続いている。「糖類・糖質がゼロであること」や「カロリーがゼロであること」はともに1割程度で、ビールを選ぶ際には、健康志向よりも味が重要という結果になっている。

★毎週月曜発行★
編集部オススメ記事をピックアップ!
HANJO HANJO メールマガジン登録はこちら
《こばやしあきら》

編集部おすすめの記事

特集

制度・ビジネスチャンス アクセスランキング

  1. 建機大手4社の16年4~9月期決算、全社が減収・営業減益

    建機大手4社の16年4~9月期決算、全社が減収・営業減益

  2. 主要ゼネコン26社/17年3月期決算/最高益更新相次ぐ、全社が増収見込む

    主要ゼネコン26社/17年3月期決算/最高益更新相次ぐ、全社が増収見込む

  3. JR東海のリニア新幹線、川崎市麻生区に都市部トンネル

    JR東海のリニア新幹線、川崎市麻生区に都市部トンネル

  4. ~あたらしい訪問型ビジネス:2~美容サロンが育児ママを救う!

  5. 関東整備局長 泊宏氏が就任会見/基幹事業を強力推進

  6. 【解決!社長の悩み相談センター】第16回:ボランティア活動でも課税されることがある?

  7. 新さっぽろ駅周辺地区開発、大学・ホテル・医療施設も

  8. 名古屋港のポートアイランド、活用策を探る

  9. リニア新幹線南アルプストンネル導水路を建設、全体工程7年想定

  10. 野村不動産、東芝青梅事業所跡開発/売却額は100億円

アクセスランキングをもっと見る

page top