清水建設社長に井上和幸氏昇格、4月1日就任、本業さらに強化 画像 清水建設社長に井上和幸氏昇格、4月1日就任、本業さらに強化

マネジメント

 清水建設は1日、井上和幸取締役兼専務執行役員名古屋支店長が4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。宮本洋一社長は代表権のある会長に就く。両氏は同日、東京都中央区の本社で記者会見し、井上氏は「これまでの経営路線を踏襲し、進化させる。本業(建設事業)をさらに強化するとともに、将来に向けた第2、第3の柱を育てる。リーディングカンパニーとして業界の持続的成長にも貢献していきたい」と抱負を語った。
 宮本社長は約9年の在任期間を振り返った上で「業績が回復し、過去最高水準の利益が確保できるようになってきた。中期経営方針(14~18年度)の最終年度の業績目標が今期(15年度)に達成する見通しがついた」と社長交代の理由を述べた。
 後任に選んだ井上氏については、「バランス感覚が良い。現場で培った粘り強さを持ち、営業では顧客からの評判が高い。人間として多くの人に愛される人物だ。建設業はものをつくって売るのではなく、つくることを約束してものをつくる。それにはトップの魅力が大事であり、彼が適している」と述べた。
 井上氏は、同社を取り巻く事業環境を踏まえ、「社会から求められる技術力や提案力、社会的な使命・役割が変わってきている。変化のスピードが今後ますます速くなる。社員の力を結集し、将来への布石を着実・迅速に打っていく」との方針を示した。
 今後の事業動向については「2020年東京五輪後の市場を悲観してはいない。五輪を挟み、さまざまな投資がある。地方も決して楽観できないものの、地方創生を通じた仕事が出てくるだろう」と分析。その上で「現在の消化能力をきちんと捉え、挑戦すること、しないことを見極める。地道な努力を重ね、生産性向上を図り、施工能力を高めていくことが重要だ」との考えを示した。
 18~19年を消化のピークと捉え、「(それまでに)機動的な施工体制を確立する。協力会社の生の声をもっと聞き、具体的にどうしていくかを話し合っていく。地道に一つ一つ前に進めていきたい」と強調した。
 さらに「担い手確保が業界の共通課題の一つ」と強調し、「技能労働者の処遇や就労環境を改善したり、女性の活躍の場を広げたりする取り組みをさらに深めていきたい」と力を込めた。
 井上 和幸氏(いのうえ・かずゆき)81年早大大学院理工学研究科建設工学修了、清水建設入社。06年名古屋支店静岡営業所長、09年九州支店副支店長、12年建築事業本部第二営業本部長、13年執行役員、14年常務執行役員名古屋支店長、15年4月専務執行役員、同年6月取締役。東京都出身、59歳。

清水建設/社長に井上和幸氏昇格/4月1日就任、本業さらに強化

《日刊建設工業新聞》

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