東北建設業青年会が東北工大生と意見交換、震災で土木志す学生も 画像 東北建設業青年会が東北工大生と意見交換、震災で土木志す学生も

インバウンド・地域活性

 ◇やりがい見つかるまで頑張って
 東北建設業青年会(吉田昌平会長)は1月28日、東北工業大の学生10人との意見交換会を、仙台市青葉区の宮城県建設産業会館で開いた=写真。参加した学生からは、東日本大震災でのインフラ復旧などをきっかけに、建設産業の役割の重要性に気付いたといった声が上がった。地域に貢献したいとの思いから、地元の建設会社への就職を希望する学生もおり、吉田会長は、労働環境などの面で課題があるものの、担い手3法などを踏まえて官民で魅力向上に取り組んでいる状況や、仕事のやりがいを紹介し、「未来のある産業になろうとしている。日本という国にとっても重要だ」と語りかけた。
 意見交換会は、建設産業の魅力について若者に伝えるとともに、これから就職活動を行う学生側の意識やニーズを探ることを狙いに開かれた。同大工学部都市マネジメント学科3年生の10人が出席。青年会からは吉田会長ら幹部が参加した。来賓として東北地方整備局の柴田吉勝技術調整管理官も出席し、建設産業を取り巻く現状について講演した。
 学生の三浦隆暉さんは「もともと興味がなかった業界だったが、震災を踏まえて、生活にあって当たり前のことを支える、無くてはならない仕事というイメージに変わった。当たり前の生活を皆が送れるような仕事に関わっていきたい」と語った。引屋敷拡さんは「震災があって、建設業の人たちが前線で活躍していた。地元で土木に関することをやりたい」と述べた。学生が就職する企業に求めたいことでは、給料・賃金や休日などを挙げる意見が多かった。企業としての強みがあることや、実践的な社員教育を判断基準として指摘した学生もいた。
 今俊順副会長は除雪作業などに取り組んでいる状況を説明し、「地域の安全・安心を守るのは地元の建設業者しかいない」と語った。佐藤渉副会長は現場で感じた達成感を紹介し、「自分の責任が広がるほど達成感と充実感を味わうことができる。そういったことを目標にしてほしい」と呼び掛けた。我妻弘一副会長は「建設会社のイメージと入ってからのギャップが大きくて辞めることは不幸だ。先輩から根掘り葉掘り聞いて、ギャップを少なくして入ってほしい」と述べた。
 学生からは企業側が求める人材に関する質問が出された。これに対し、野地武之副会長は「やる気が一番だ。土木を勉強していなくて違う畑から来た人も、やりがいを感じていれば対応できる」とした上で、「やりがいは自分から探さないと見つからない。見つかるまで頑張れるかだと思う」とアドバイスした。
 栗村英樹理事は「担い手確保のために人員の問題や休日の問題などが変わりつつある。これからは良くなっていくし、やりがいもあるのでぜひとも来てほしい」と語った。後藤吉伸理事は「今年で創業100年で、親子2代で仕事のご縁をいただいたこともある。地域の力を借りながら活性化に取り組んでいる。地域(企業)には地域(企業)の魅力がある」と述べ、幅広い選択肢を持つよう呼び掛けた。
 清水隆成理事や遠藤康之理事、菊地建一理事は、東日本大震災や豪雨災害などで地元の復旧作業に当たったエピソードに触れ、地域から感謝されることが大きなやりがいになっていることを実体験を踏まえて学生に伝えた。
 柴田管理官は、常に物事に疑問を持って知識を得て経験を積んでいくことの重要性に触れ、「そういう気持ちで頑張ってほしい。(入職を)お待ちしている」と締めくくった。

東北建設業青年会、東北工業大生と意見交換/震災きっかけに土木志す学生も

《日刊建設工業新聞》

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