ケーアンドイー、外壁と足場の接続器具開発、使いながら改修に効果 画像 ケーアンドイー、外壁と足場の接続器具開発、使いながら改修に効果

インバウンド・地域活性

 熊谷組の子会社で建築リニューアル事業を手掛けるケーアンドイー(東京都新宿区、芹澤悟社長)は、建築物を使いながら改修する工事向けに、作業足場を建物外壁に固定するのに使う新しい器具を開発した。手すりを挟み込むコの字形のシンプルな構造で、幅50ミリの狭い隙間でも使うことができる。外壁にアンカーを打設する従来方法で問題になる騒音・振動やコンクリートの粉じんの発生をなくせる。需要が増えているリニューアル工事の受注活動に生かす。
 新製品は「おとなし継(つな)ぎ」。鉄製で、一般的な手すりの幅に合わせて12~22センチの間で調整できる。重さは1・2キログラム。接地面にはアクリル系の保護マットを付けているため、躯体を傷付けない。
 必要な工具はナットを締めるラチェットだけで、1個取り付けるのに1分もかからない。アンカー打設に比べると、建物と足場を1カ所つなぎ止めるのにかかるコストを5分の1に低減できるという。仮設工業会の認定も受けている。
 外壁の塗り替えやタイル・石などの落下防止を目的に行われる改修工事では、建物の周囲に作業足場を組む際、外壁にアンカーを打って足場を固定する方法が一般的。だが、ドリルで壁に穴を開けたり、ハンマーでアンカーをたたいたりする必要があり、作業に騒音や振動、粉じんを伴う。おとなし継ぎを使えばこうした問題がなく、居住者の負担を軽減できる。
 初採用した9階建てホテルの改修工事では、建物の半分を占めるバルコニー側を対象に、縦、横約3・5メートル間隔で約400カ所におとなし継ぎを設置した。同社は「ホテルの営業を続けながら作業することができ、高く評価してもらった」(営業担当者)と手応えを話している。
 2020年東京五輪に向け、ホテルのリニューアル需要が拡大するとの予測もあり、マンションや医療・福祉施設などの改修工事にも有効なツールとして受注活動に役立てていく。

ケーアンドイー/外壁と足場の接続器具開発/騒音・振動なく使いながら改修に効果

《日刊建設工業新聞》

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