奥村組、地下鉄筋コンクリートの耐震補強新工法開発 画像 奥村組、地下鉄筋コンクリートの耐震補強新工法開発

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 奥村組は28日、地下にあるボックスカルバート構造物(RC構造物)の耐震補強工事向けに新しい工法を開発したと発表した。鉄筋を挿入して補強する「あと施工アンカー」によるせん断補強工法の一つで、鉄筋の先端部に六角ナットを装着する。鉄筋挿入時の円滑性を確保すると同時に、構造物奥側の主鉄筋手前までの挿入で補強効果を高めることができる。削孔に伴う主鉄筋の損傷リスクの大幅な低減につながる。
 背面に地盤などがあるRC構造物を耐震補強する場合、部材の両側から施工することは難しい。このため、片側から削孔した孔内に鉄筋を挿入しモルタルを充てんすることで構造体と一体化し、せん断耐力を向上させる工法が一般的。
 ただ、この方法では補強箇所が多くなると削孔数も増え、構造物の主鉄筋を損傷するリスクが高まる。要求されるせん断補強効果を発揮させるためには、削孔したすべての孔内にモルタルを隙間なく充てんする必要もある。上向き姿勢での作業となる場合は効率が悪く、モルタルのダレも生じやすいため改善が求められている。
 新工法は、一般的な鉄筋の片側をねじ切り・斜めせん断加工し、先端部に六角ナットを装着した「ベストグラウトバー」を使う。充てん材に可塑性モルタル(無機系無収縮プレミックスモルタル)を採用。モルタル充てんと鉄筋挿入を効率化する専用治具も導入する。
 モルタルは、先端にパッキンを取り付けた注入ホースで孔内先端から充てん。充てん後にスライド式のパッキンを取り付けたベストグラウトバーを挿入する。モルタルのダレを抑制しながらバーを挿入することが可能で、従来の半分の工程で安定した品質を確保できるという。
 昨年11月に土木研究センターの建設技術審査証明を取得した。今後、雨水貯留槽や沈殿槽など地下にある上下水道施設や道路施設の耐震補強事業をターゲットに積極的に採用を提案していく。

奥村組/せん断補強鉄筋使用の耐震補強工法開発/六角ナットで主鉄筋損傷リスク低減

《日刊建設工業新聞》

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