空調最適化で消費エネルギーを最小に…三機工業がシステム開発 画像 空調最適化で消費エネルギーを最小に…三機工業がシステム開発

IT業務効率

 三機工業は27日、電気やガスなどを動力源とする複数の空調設備で構成する熱源システムについて、それらの消費エネルギーの合計値を常時最小にする空調熱源最適化制御システム「EcoSearcher(エコサーチャー)」を開発したと発表した。一般的な最適化制御は機器の使用条件から消費エネルギーの想定値を算出するのに対し、エコサーチャーは実運用時の計測値を用いることで、より高精度な制御を行う。エコサーチャーによるエネルギー削減効果は最大30%。一般的な最適化制御と比較しても、省エネ効果の10%向上が見込めるという。
 エコサーチャーは、最適化制御装置「リアルタイム最適コントローラー」と、ネットワーク経由でデータ収集などを行う「エスクラウド」、各種データを収集して消費エネルギーの「見える化」や分析を行う「SanBACS」で構成する。
 リアルタイム最適コントローラーは、▽冷凍機の冷水出口温度▽冷水1次ポンプ変流量▽冷却水ポンプ変流量▽冷却塔ファン変風量-の4種類の制御を随時行う。エスクラウドで収集したデータをSanBACSで分析し、実機の熱源消費エネルギー特性を算出。その結果を、定期的にリアルタイム最適コントローラーに反映させることで、正確な最適化制御を行う。
 空調設備は、熱源の種類やメーカーによって消費エネルギー特性が異なり、最適化制御を行うためには特性を正確に把握する必要がある。同じメーカー・同じ型番であっても、個体差や経年劣化により、カタログスペック通りの特性で運転できるとは限らない。季節によって空調負荷が小さくなると、冷凍機が停止と運転を繰り返すようになり、空調機に提供する冷水温度が不安定になる場合もある。
 エコサーチャーは、特性が異なる個々の熱源システムの最適化制御を行えるのに加え、故障やメンテナンス時といった想定外の状況での最適化も可能だ。
 導入費用は、標準で1000万円(施工費別)から。同社は、1万平方メートルを超える大型オフィスビルや工場、病院などの熱源システムの新設・リニューアルの際にエコサーチャーの導入を提案する。関連工事の売上高を10億円程度と見込んでいる。

三機工業/空調熱源最適化制御システム開発/運用実測値使い機器運転最適化

《日刊建設工業新聞》

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