【新電力EXPO】次に来る省エネは“直流”、ソーラーパネルからの送電ロスを減らす新発想 画像 【新電力EXPO】次に来る省エネは“直流”、ソーラーパネルからの送電ロスを減らす新発想

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 電力の有効利用を提案するシオン電機は27日、東京ビッグサイトで開催中の「新電力EXPO2016」で、直流電力合成装置「エコミノール」に関する展示を行った。

 シオン電機 代表取締役の村野實氏の話によると、同社では以前から交流/直流の変換時に起きる電力損失に注目してきたという。発電時に発生した直流電力を交流に変換して送電し、それを家電機器などが動力として使えるよう、内部で再び直流に変換。この際に起きる損失量は、シミュレーションでは13.4%に及ぶとのことだ。

「直流給電については、今まで三すくみの状況にありました。ユーザーには直流給電に関する認知がなく、メーカーも市場規模に疑問があり、電気会社も施設の切り替えコストを考えると二の足を踏んでいた。ただ、電力自由化や直流家電の登場などもあって、今後はこの状況も変わってくるのではないでしょうか」

 15年11月にはシャープが業界初となるDC(直流)ハイブリッドエアコンを発売。三菱電機でも直流給電への動きがあり、ほかのメーカーでも水面下で研究が進んでいるという。このような機器と組み合わせ、直流給電における送電部分の核を担うのが「エコミノール」だ。

 エコミノールの対象となるのは自家発電やサステナビリティの一環として、ソーラーパネルなどの発電設備を設置している家庭やオフィス。こうした発電施設から供給された直流電力を合成し、その上で不足分が発生したときのみ、さらに商用電力を合成。比較実験では交流変換を行う売電システムに比べて、6.4%の効率化が実現できたという。

 省エネセンターのデータによると、一般的なオフィスビルでは全電力消費量の28%を空調が、40%を照明が占めている。そのため、まずはこの2つを直流化すべく、同社では現在、製品化に向けてのマッチングを進めているという。

「電力自由化と組み合わせて、発電所から供給先まで直流の送電設備を作れば、本当は電力の損失量はもっと下がります。実は津軽海峡ではすでに直流送電が行われ、実際に送電ロスを減らしているんです」

 同社では今年にもエコミノールの発売を行う予定。直流給電という新たなマーケットにおいて、それを下から支える一つの存在となりそうだ。

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《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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