【新電力EXPO】余剰発電を水素で保管する、有機ハイドライド化で安定貯蔵へ 画像 【新電力EXPO】余剰発電を水素で保管する、有機ハイドライド化で安定貯蔵へ

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 水素エネルギー社会の実現を目指すフレイン・エナジーは27日、東京ビッグサイトで開催中の「新電力EXPO2016」で、有機ハイドライド化による水素の貯蔵方式に関する展示を行った。

 水素は気体のままでは容積が大きく、液体化するには極低温状態を保つ必要がある。そこでトルエンなどを用い、水素化合物化して貯蔵しようというのが同社の提案だ。このように有機ハイドライド化すれば、ガソリンなどと同じ第四類危険物としての輸送が可能。利用の際には脱水素装置を利用し、水素を取り出すことになる。

 同社では発電所の余剰電力を用いて、水を電気分解することで水素を生み出し、それを有機ハイドライドとして貯蔵するような使い方を想定しているという。北海道経済部産業振興局の疋田賢哉氏によると、すでに道内の苫前町では実証実験が進められているということだ。

「現在、町では町営の風力発電所で生産した再生可能エネルギーを、固定価格買取制度に基づいて売電しています。ただ、いずれは制度の有効期限を迎えるので、その時に地元で発電所をどう運営していくか。その取り組みの一つとして、電力の水素化を検討しているところです」

 再生可能エネルギーの豊かな北海道では、国のロードマップとして将来的に再生可能エネルギーから生み出した水素を、道内で消費していくことを計画しているという。また、北海道電力で接続制限が起きる恐れもあり、その対策の一環としても考えられているようだ。

 これまで、余剰電力の蓄電という点では、主にバッテリーが利用されていた。しかし、小規模な発電所ではコスト面からくる容量の限界があり、小幅な変動にしか対応できていないのが現状。これを水素化して安価に供給できるとなれば、自然エネルギーの活用、水素エネルギー社会の実現に一歩前進することになりそうだ。

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《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

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