東北整備局、福島県下郷町の雪よけ用「沼尾シェッド」点検を代行 画像 東北整備局、福島県下郷町の雪よけ用「沼尾シェッド」点検を代行

マネジメント

 ◇複数の損傷確認、15年度内に対応方針
 東北地方整備局は、福島県下郷町が管理する雪よけ用の「沼尾シェッド」の健全度調査を町に代わって実施し、点検結果を公表した。同局職員らで構成する道路メンテナンス技術集団が昨年10月と今月に現地調査などを行い、土砂のたい積やひび割れ、鉄筋露出による防水機能の喪失、歩道の変形などが認められたことから、本体の補強や歩道の撤去を急ぐ必要があると指摘した。町は本年度内にも対応方針を決め、来年度以降、調査や工事を行う。
 老朽化した構造物の点検・診断を行う余力がない地方公共団体に代わり、国が構造物の点検・診断を行う取り組みは、東北では宮下名入線三島大橋補修工事(福島県三島町)に続き2例目。
 下郷町役場には96人の職員がいるが、構造物の点検・診断を担当する土木技術者は1人しかいない状況という。
 今回、東北整備局や国土技術政策総合研究所、土木研究所などの職員が現地を訪れ、目視点検や壁に穴を開けての内部調査などを実施。シェッド上部に土砂がたい積していたほか、梁や支柱に複数のひび割れ、腐食などが進んでいることが明らかになった。
 支柱を固定するグラウト剤が充てんされていない箇所も見つかり、非破壊調査などの高度な確認作業が必要とされた。98年に損傷箇所の補強を行ったが、今回の調査では補強した箇所が再び劣化していることも分かった。町は対応方針を検討しており、必要があれば国に次の詳細な調査や工事を依頼する。
 道路メンテナンス技術集団を地方公共団体に派遣する取り組みは、昨年度から国土交通省が始めた。本年度は下郷町のシェッドのほか、奈良県と佐賀県の橋梁が対象となっている。
 昨年度は三島大橋など全国で合計3橋の点検を行ったが、シェッドを対象としたのは下郷町のケースが初めて。
 沼尾シェッド(延長189メートル)はPC造で、58年ごろ4期に分けて段階的に建設された。所在地は福島県下郷町小沼崎上ハ平。

東北整備局/福島県下郷町の老朽シェッド点検を代行/メンテ技術集団が現地調査

《日刊建設工業新聞》

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