【新電力EXPO】ドローンが空からパネルを点検、太陽光発電のメンテコスト削減へ 画像 【新電力EXPO】ドローンが空からパネルを点検、太陽光発電のメンテコスト削減へ

制度・ビジネスチャンス

 太陽光発電や変電設備などの機器を手掛ける柳井電機工業は27日、東京ビッグサイトで開催中の「新電力EXPO2016」で「YANAI solar copter」に関する展示を行った。

 これはドローンにサーモカメラを取り付け、ソーラー発電所を上空から撮影するというもの。太陽光パネルは何らかの原因で発電が止まると、熱を取込む性質がある。こうした不具合をパネル1枚から確認し、GPSとジャイロセンサーで場所を通知するという仕組みだ。

 同社の社会・産業ソリューション営業部で情報システムチームのリーダーを務める藤田直樹氏によると、パネルの不具合の原因では鳥がフンやくわえた石を落して、パネルを覆ったり破損するというケースが意外と多いという。

「こうした不具合を広大なソーラー発電所で目視によって確認していると、かなりの人的コストが必要になります。ですが、ドローンなら必要なのはオペレーター1人だけ。作業も1日で終わり、パワーコンディショナーの不調など、目視では確認できない不調も見逃しません」

 飛行経路を登録しておけば、ドローンを自動で飛ばして保守を行うこともできるという。事前にパネルの不調が分かれば、点検や掃除も定期的に繰り返すのではなく、必要に応じた運用ができるだろう。

 太陽光発電ではクラウド型の監視システムが利用されているが、それに置き換えての利用を想定しているとのこと。販売前の商品のため試算は行っていないが、月額のクラウドサービスを利用するよりも、メンテナンスコストを抑えられるという。ただし、不具合のあるパネルの交換による発電効率の向上に依存するため、発電所の規模によるところもあるようだ。費用対効果を期待するのであれば、最低でも0.5MWh規模のパネルが必要になるだろう。

 なお、点検のタイミングについては、基本的にはお客様の要望に対応する形になるという。当初は発電量が落ちてきたのを見計らっての、スポット的な需要を見込んでいるとのこと。ドローンの販売も行うので、電気事業者が自らメンテナンスを行ったり、機材を利用してメンテナンス事業を立ち上げるといったケースも考えられる。

 サービス開始は15年4月を予定。ドローンの墜落やそれによる二次被害に向けた保険についても用意するとのことだ。

★毎週月曜発行★
編集部オススメ記事をピックアップ!
HANJO HANJO メールマガジン登録はこちら
《丸田鉄平/HANJO HANJO編集部》

編集部おすすめの記事

特集

制度・ビジネスチャンス アクセスランキング

  1. リニア新幹線ガイドウェイ側壁製作工3件発注へ/関東、山梨、愛知

    リニア新幹線ガイドウェイ側壁製作工3件発注へ/関東、山梨、愛知

  2. 富田林市ら4市町村、改正下水道法で広域事務開始へ

    富田林市ら4市町村、改正下水道法で広域事務開始へ

  3. 納豆市場が急成長! 16年、過去最高の2140億円/「国産使用」後押し

    納豆市場が急成長! 16年、過去最高の2140億円/「国産使用」後押し

  4. ダイハツのコトづくり、高齢者の事故低減への産官学民での取り組み

  5. ボッシュ、電動アシスト自転車で日本市場に参入/拡大する日本の電動自転車市場

  6. コンビニの淹れ立てコーヒーを向こうに回し、チルドボトルがじわり人気

  7. 羽田連絡橋・新規整備へ。国家戦略特区プロジェクトの一環

  8. 【解決!社長の悩み相談センター】第4回:借金をするときに利子以外に注意する点はなに?

  9. アス合材の製造数量、15年度は過去最低水準に

  10. 「母の日参り」墓前で感謝伝えて、普及へ共通マーク

アクセスランキングをもっと見る

page top