葉物類が入荷減! イチゴ通常の6割、西日本大雪の影響、大阪市場

インバウンド・地域活性

 記録的な雪に見舞われた九州地方で、農産物への出回りに影響が出ている。大阪市場では25日、野菜は葉物を中心に入荷量が少なかった。果実はイチゴで通常の6割程度の水準にとどまった。東京市場では青果物に大きな影響はみられなかったが、切り花で沖縄からの菊類の入荷が滞り、量を減らした。降雪や冷え込みの影響は、今後も続くとみられ、「不安定な出回りから高値基調」とみる卸売会社もある。
 東京都中央卸売市場大田市場での25日の野菜取引は、大雪の影響を受けた九州が主産地の品目で、入荷減による上げが目立った。

 熊本産が主力のトマトは、休市明けにも関わらず、販売量は105トンと前市比23%増にとどまった。卸売会社は「雪で輸送が乱れて、出荷できない産地もあった」と説明する。価格は1ケース(4キロ・高値)3024円と、同12%高。生育前進の反動で花芽が少ない局面に入っていることもあり、「産地にはまだ雪が残り、収穫や選果で作業が滞っている。今週は少ない入荷が続き、相場は強含み」と見通す。

 大阪市中央卸売市場本場で25日、降雪の影響で葉物類を中心に品薄高となった。日本海側の九州産地で影響が大きく、同産地の入荷比重の高い品目が相場を上げた。

 福岡産が入荷量全体の半数以上を占める小松菜は入荷が前市比4割減。同産1袋(200グラム・高値)が172円で前市比21円高。水菜(200グラム・高値)は120円で前市比11円高だった。

 果実では九州産が入荷主体であるイチゴが大きく減少。卸売会社は「通常の4割程度と少なかった。輸送の延着も出ており26日のせりに間に合わない産地も出そう」と話す。ただ、週後半には入荷の遅れ分が出そろうことで、高値疲れになると予想する。

・延着なく通常の取引 果実

 果実は延着などもなく、通常の取引となった。特に冷え込みが強かった九州地方で生産するイチゴは「今回の寒波で生育には大きな影響は出ていない」(卸売会社)。ただ幅広く交通規制が敷かれているため、26日以降の出回りが不安定となりそうだ。

 卸売会社は「26日は九州産のイチゴがほとんど延着する可能性が高い」と見通す。しばらくは不安定な出回りとなるが、「イチゴは先週から高値基調が続いているため、大きく相場が上がることはない」(卸売会社)と話す。

・沖縄産の菊類少なく 切り花

 切り花では沖縄産の菊類で入荷に影響が出た。同日の大田花きの取引では輪菊が16万本、小菊が10万本と前市を19%、6%下回った。沖縄県花卉(き)園芸農業協同組合は「例年と比べると3割ほど少ない出荷量」と話す。このため価格も輪菊で1本70円と、前市を11%上回った。

 卸売会社は「九州地方での降雪の影響を受けるのは27、29日の取引分で、菊以外にもテッポウユリなどで、出回りが少なくなる」とみる。

・一部産地の搬入見送り 食肉

 食肉の取引にも雪の影響が出た。大阪市中央卸売市場南港市場では25日、一部産地からの和牛が搬入されなかった。これらの枝肉のせりが行われる予定だった26日の相場は上げるとの見方が強い。

 同市場によると、24日に和牛を搬入する予定だった14社・団体のうち鹿児島、佐賀県などの3社・団体が大雪のため搬入できなかった。25日のと畜頭数は138頭の予定だったが、99頭に減った。一部産地は25日も搬入を見送ったという。

 同市場関係者は「2月上旬の中国の『春節』向け需要を狙い、引き合いは強まる時期。出荷減は相場高に追い打ちをかけそうだ」と話す。

 東京都中央卸売市場食肉市場でも、27日にと畜予定の和牛の搬入が九州の一部産地でキャンセルされた。大阪・南港、東京ともに豚の搬入頭数には影響はなかった。

葉物類が入荷減 イチゴ通常の6割 西日本大雪の影響 大阪市場

《日本農業新聞「e農net」》

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