浄水場間を連結、渇水時に相互供給…兵庫県が整備計画 画像 浄水場間を連結、渇水時に相互供給…兵庫県が整備計画

インバウンド・地域活性

 兵庫県企業庁は、渇水や事故が発生した際に県営水道を安定的に供給できるよう、既設の浄水場をつなぐ連絡管を新設する。中西条浄水場(加古川市)と神出浄水場(神戸市西区)を結ぶ「中西条神出連絡管」、三田浄水場(三田市)と多田浄水場(川西市)を接続する「三田西宮連絡管」の2本の管渠で、順調にいけば16年度に詳細設計を行い、17年度から整備を始める。このほか、導水路や送水管の整備、船津浄水場(姫路市)の増設も計画しており、23年度までに約250億円を投入する。
 少子化による人口減少で大幅な水需要の増加が見込めない中、県営水道の申し込み水量は増加傾向にあり、15年度は1日当たりの給水量が約40万4000トンと5年前と比べ5%増加。すでに宝塚市への増量(日量5550トン)も決まるなど今後も県内市町の施設更新に合わせた自己水源から県水への水源切り替えが見込まれる。
 連絡管は、阪神や播磨地域に安定供給するために整備するもので、延長は中西条神出連絡管が13・1キロ、三田西宮連絡管は10キロを想定。管径はいずれも600ミリ。中西条神出は渇水時の安定給水に対応するとともに神出浄水場で呑吐ダム(三木市)からの導水路が断水するなど水源事故が発生した場合にバックアップする。
 三田西宮連絡管は宝塚市の県水増量分を渇水に強い三田浄水場から西宮市に送水することで、渇水に弱い多田浄水場の負担を減らすなど多田浄水場の水需要の増加や渇水時の安定給水に対応する。
 本年度は予備設計を進めており、複数の案の中から最適なルートを選定し、16年度から詳細設計に移る。順調にいけば両連絡管とも17年度に整備着手し、3年程度で完成する。
 県の水道用水供給事業には、淡路送水管の未整備区間(神戸市)や、船津小野送水管(小野市~加古川市)と大川瀬導水路(三木市~三田市)の管路整備も位置付けており、20年度以降に着工する見通し。
 水需要の増加に対応するため、船津浄水場(計画能力日量15万2100トン、現在の浄水能力約10万トン)は3系統の整備に着手し、浄水能力を5万トン増やす。順調にいけば20年度から工事を始める。完成後は1日当たりの給水能力が48万0400トンまで増える予定だ。

兵庫県企業庁/浄水場間に連絡管整備/中西条神出など2ルート、17年度着工めざす

《日刊建設工業新聞》

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