JR京葉線新駅設置構想が再始動…千葉県企業庁ら調査会が確認 画像 JR京葉線新駅設置構想が再始動…千葉県企業庁ら調査会が確認

マネジメント

 約20年間凍結されていたJR京葉線海浜幕張駅(千葉市美浜区)~新習志野駅(千葉県習志野市)間の新駅設置構想が再始動した。駅舎と自由通路を整備する計画で、19日に設置の可能性や影響などを調査・研究する「幕張新都心拡大地区新駅設置調査会」(共同代表=吉田雅一千葉県企業庁長、熊谷俊人千葉市長)が初会合を開き、調査内容と事業スケジュールを確認した。
 2月~5月初旬に建設予定地付近の測量・地質調査、5月~11月下旬に駅舎の規模などの基礎調査を実施し、結果をまとめる。設計や工事の期間は未定だが、2020年の暫定開業を目指している。
 調査会には構成員として、吉田企業庁長と熊谷市長のほか、宮本泰介習志野市長と吉田昭夫イオンモール社長の4者が参加。次回会合で、構想実現に向けた課題を整理し、課題が解決され次第、調査会を協議会などの組織に発展させる方針だ。
 初会合の冒頭、吉田企業庁長は「今後は幕張新都心の交通利便性の向上が一層重要になる。企業庁としても地元市や進出企業と協力し、新駅設置の可能性を検討していきたい」とあいさつ。続いて、熊谷市長が「まずスタートラインに立ったということで感無量だ。調査会の構成員と一丸となって、スクラムを組んで新駅設置の実現に向けて取り組んでいきたい」と決意を表明した。
 新駅の計画地は、両駅の中間地点に当たる千葉市美浜区浜田。主に市有地のバスターミナル(敷地面積1万5000平方メートル)と県有地(同3000平方メートル)で構成する。敷地の北東側は京葉線の線路、西側は習志野市との市境、南、南西側は「イオンモール幕張新都心」の施設群に接している。
 構想では、新駅の駅舎と併せて自由通路の建設を想定。駅舎建設を先行するか、通路と一体的に整備するかは基礎調査時に検討する。新駅設置が決定すれば、県有地に駅舎、京葉線の線路をまたぐ形で自由通路を建設する考えで、現在のバスターミナルに駅前広場も整備する方針だ。
 設計時期や工期などは未定。基礎調査で駅舎の規模の検討や、概算事業費と概算工期の算出などを進める。
 調査会によると、駅舎の規模などは乗降客数の見込みを算出した上で、必要な改札口数やコンコースの幅員などを設定するため、鉄道事業者のノウハウが不可欠という。そのため、調査会は15年12月28日付でJR東日本に基礎調査への協力を依頼。現在同社からの回答を待っている。測量・地質調査についても、対象地に線路など同社の所有地が含まれていることから、同社からの回答を待って業務を発注し、調査に着手する。両調査業務の委託費用はイオンモールが負担する。
 新駅設置構想は、1990年代に「新駅設置促進期成同盟準備会」が中心になって実現に向けた活動を進めていたが、バブル崩壊後の長引く景気低迷で予定地周辺の開発が停滞したため、98年以降は中断していた。
 その後、13年12月にイオンモール幕張新都心が開店したのを皮切りに、海浜幕張駅周辺の開発が加速。駅周辺では幕張メッセが2020年東京五輪の競技会場となるほか、若葉住宅地区で居住人口1万人規模の街づくり計画が立ち上がるなど、交流、居住人口が共に増加する見込み。これらが追い風となって、新駅設置構想が再燃した。

千葉県企業庁ら調査会/JR京葉線新駅設置構想が再始動/2月から現地調査開始へ

《日刊建設工業新聞》

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