米粉クッキー全国ヒット! アレルギー持つ子に対応、高松市の中條さん 画像 米粉クッキー全国ヒット! アレルギー持つ子に対応、高松市の中條さん

インバウンド・地域活性

 災害時でも、アレルギーの子どもにおいしいお菓子を――。高松市で菓子を製造する中條淳子さん(45)が、東日本大震災をきっかけに香川県産の米粉を使ったクッキーを開発した。小麦アレルギーを持つ人はもちろん、米粉を生かした味わいが人気となり全国に販路は拡大。「おいしい米粉菓子を当たり前に買える世の中にしよう」と奮闘する。
 中條さんは菓子を製造・販売する(株)禾(のぎ)代表としてクッキーなど10種類ほどの米粉の菓子を展開する。もともとアレルギー患者に対応した食品や健康食品の開発に取り組んでいた。

 米粉の菓子を作ろうと思い立ったのは、2011年の東日本大震災の時。避難生活を余儀なくされたアレルギーのある子が、配られた小麦粉の菓子を断るのは申し訳ないと無理に食べてしまった、という話を耳にしたことがきっかけだ。

 「米粉のお菓子がもっとおいしく普通に出回るようになれば、こんなことは起きないはず」と考えた中條さんは、手探りで米粉の菓子作りを始めた。小麦粉や卵、乳製品などアレルギーの主な原因となる食材は使わずに、おいしいビスケットに仕上げるためには米粉を吟味し、こくを出すためにアーモンドパウダーなどの配合割合を何度も見直した。11年11月、第1弾の米粉クッキーを発売。その後も商品数を増やし、現在は自然食品を扱うチェーン店やセレクトショップなど全国の主要都市で販売する。

 15年には人気商品の一つ「おこめケット」が、フード・アクション・ニッポンアワードの審査委員特別賞を受賞。国産へのこだわりや米粉の繊細な食感、食物アレルギーに対応しつつも、幅広い人気がある点などが評価された。

 「アレルギーを持つお子さんより、お母さんの方が気に入って食べてしまうこともある」とほほ笑む中條さん。

 課題は小麦粉菓子と違って製造工程で手作業が多いこと。今後は製造規模を拡大し、機械を導入してコストを下げるのが目標だ。「日本人の健康には、ずっと食べてきた米が合っている。時代に合う形で需要を作り、食料自給率を高める手伝いをしたい」と意気込む。

米粉クッキー全国ヒット アレルギー持つ子に対応 繊細な食感うける 高松市の中條さん

《日本農業新聞「e農net」》

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