阪神大震災から21年/兵庫県ら「1.17のつどい」を開き語り継ぐ 画像 阪神大震災から21年/兵庫県ら「1.17のつどい」を開き語り継ぐ

インバウンド・地域活性

 6434人が犠牲となった阪神大震災は、17日に発生から丸21年がたった。兵庫県内では被災した各地で追悼行事が行われ、県などが主催する「ひょうご安全の日 1・17のつどい」には国や県、神戸市のほか、東日本大震災の被災者らも参列。南海トラフ地震の発生が懸念される中、震災の経験と教訓を語り継ぐ誓いを新たにするとともに、復興途上にある東日本大震災の被災地に思いを寄せた。
 安全の日のつどいのテーマは「-1・17は忘れない-『伝える』『備える』『活かす』」。メモリアルウォークや防災展示、防災訓練、体験学習などが行われ、HAT神戸(神戸市中央区)の人と防災未来センター慰霊のモニュメント前で開かれた1・17のつどいには約2000人が参加。震災未経験者が4割を超えるなど風化が懸念される中、今年は小中高生や大学生ら若者の参加が目立った。
 式典は正午前から始まり、石川憲幸兵庫県議会議長による開会のことばに続き、正午の時報とともに犠牲者に黙とうをささげ、なぎさ小学校の児童が「カリオンの鐘」を打ち鳴らした。
 主催者を代表して井戸敏三兵庫県知事は「兵庫は今、ポスト震災20年の新たな飛躍を目指し歩みはじめている。地域創生が求められる今こそ、震災を乗り越えた県民の力を結集し、人口減少下でも活力を保ち、将来への希望を持てる新しい兵庫づくりを目指していくときだ。『1・17は忘れない』。この言葉をあらためて心に刻み、『安全安心で元気なふるさと兵庫』の創造を目指し、全力で取り組んでいく」と力強く語った。
 長島忠美復興副大臣は「今後起こりうる大規模災害に対しても、阪神・淡路大震災での教訓などを踏まえ、『自助』『共助』『公助』の精神を受け継ぎ、防災対策に引き続き万全を期すことを誓う」と述べた。
 このあと、小中高生がメッセージを披露。県立舞子高校3年の加藤明日香さんは「震災の教訓である『地域のつながりの大切さ』を忘れず、地域と積極的に関わる姿勢を持ち、災害に強いコミュニティーを作っていく」と語り、市立なぎさ小の児童や神戸大生らが被災者を勇気付けた曲「しあわせ運べるように」を合唱した。
 最後に、人と防災未来センターの河田惠昭センター長が「次なる災害に備えるには、日常防災が役に立つ。それにつながる防災教育も一層進めたい。それらが災害文化となって、安全安心社会を実現する」と『ひょうご安全の日宣言』を読み上げ、参列者が献花台に花をささげた。
 HAT神戸のなぎさ公園などでは、災害特殊車両や防災用品の展示、地震体験、炊き出しなどが行われ、東日本大震災復興応援ブースも開設。応援メッセージの発信や東北3県の物産品が販売された。
 神戸市と市民団体主催による「阪神淡路大震災1・17のつどい」は、市役所南側の東遊園地で開かれ、地震が発生した午前5時46分に黙とうをささげ、遺族らが献花。「1・17」の文字が描かれた竹灯籠(どうろう)にろうそくの炎がともされた。

阪神大震災から21年/兵庫県ら「1・17のつどい」開く/震災の経験と教訓語り継ぐ

《日刊建設工業新聞》

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