住友大阪セメント、福島の受け入れ基地増強…復興需要に対応 画像 住友大阪セメント、福島の受け入れ基地増強…復興需要に対応

インバウンド・地域活性

 住友大阪セメントは、福島県いわき市にあるセメント受け入れ基地(サービスステーション=SS)「小名浜SS」の貯蔵能力を2・4万トンに倍増させる。東日本大震災からの復興関連事業として、除染事業で発生した汚染土を保管する中間貯蔵施設の工事などでのセメント需要の増加を見込んで能力を増強する。投資額は17億円。近く着工し、17年9月の完成を目指す。
 小名浜SSの所在地はいわき市小名浜高山327。現在、1・2万トンの普通セメント用サイロ1基を保有している。今回の設備投資では、さらに1・2万トンのサイロ1基の増設を計画。取扱品目は決まっていないが、早強セメントや中庸熱セメント、高炉セメントといった特殊セメントになる見通しだ。
 製品の用途として、中間貯蔵施設や復興道路などの大型物件を想定。これまでの普通セメントに加え、特殊セメントも取り扱うことで、幅広い復興事業に対応していく考えだ。
 関根福一社長は日刊建設工業新聞の取材に応じ、「15年度の国内のセメント需要は、当初予測の4600万トンに届かない見通しで、4400万トン程度に落ち着きそうだ。厳しい状況が続いているが、東京や東北の一部など需要増が期待できる地域もある。福島県はその一つで、SSの設備増強を決めた」と設備投資の狙いを説明した。
 関根社長が会長を務めるセメント協会の統計によると、15年4~11月の国内セメント販売量は6月を除きすべての月で前年同月を下回る結果となっている。関根社長は「16年度の国内需要も15年度とほぼ同程度か少し上回るくらいになるのではないか」と分析した上で、「事業環境が厳しくても、供給責任を果たすのがわれわれの使命だ」と話した。

住友大阪セメ/小名浜SS(福島県いわき市)の貯蔵能力倍増/周辺地域の需要増に対応

《日刊建設工業新聞》

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