青森建協・鹿内雄二会長が就任会見…予算確保と発注平準化を 画像 青森建協・鹿内雄二会長が就任会見…予算確保と発注平準化を

インバウンド・地域活性

 昨年12月に青森県建設業協会の会長に就いた鹿内雄二氏が12日、青森市内で就任会見を開き、運営方針を語った。県内建設業の経営環境は依然として厳しい状況が続く中、公共予算の安定的な確保と工事発注時期の平準化を実現するための活動を最も重視。会員で連携し、関係機関への要望活動を展開する。工事を少しでも早いタイミングで受注して企業の利益率が改善されれば、職員の待遇を改善でき、建設業の入職が促進されると強調する。鹿内会長に今後の取り組みや課題を聞いた。
 --就任の抱負を。
 「公共事業費をきちんと確保することと、企業の技術力を維持するための研修、この2点に力を入れる。一番大事なのはやはり予算確保で、予算がなければ業界は競争力を持てない。業界のパイが小さいからダンピングが起き、皆が疲弊していくようなことは避けたい。予算獲得に向け、会員で連携し、公共事業の必要性を説きながら陳情活動を展開する。現在は県の土木部長に提出する要望事項をまとめているところだ」
 「研修の実施についてはどんなやり方があるか、いろいろな事例を研究する。企業が生き残るためには技術力を磨くことが必要で、そのためには研修を充実させることが欠かせない」
 --人材確保・育成は各社共通のテーマだ。
 「特に女性職員を登用する取り組みに力を入れていきたい。女性がいると現場が明るくなり、皆が元気になるという意見を聞く。女性の場合、結婚や出産でブランクができてしまうという難しい面があるが、いずれにせよ女性の力は必要だ」
 「女性を含め若手を確保するためには、高い給料を払えるよう環境を整えることが大切だ。建設企業の利益率は11年以降、やや改善された。一昨年にはいわゆる担い手3法が改正され、最低限の予定価格を確保する方針が打ち出された。法改正を契機に、ダンピング受注の抑止や工事発注時期の平準化が実現すれば、業界はもっと良い方向に進むだろう」
 --工事発注時期の平準化を望む声は多い。
 「7月と12月しか仕事ができないのではどうにもならない。年間を通じて工事がバランス良く発注され、企業が職員や資材、機械をフルに稼働できるようになれば状況は変わる。県の公共予算を翌年度に多く繰り越したり、1~2月に多く工事を発注したりする制度を進めてほしい。財政上の枠組みで発注時期を縛らないでもらいたい」
 「工事を前倒しで受注し、3月にすぐ着工できるようになれば、資材などもより安価に調達でき、利益率は大きく改善される。そうなれば従業員に還元でき、入職が促されるという循環が生まれる。建設業の平均年収を上げ、いい部分を見せない限り決して人は入って来ない。人材を確保するにはその方法以外はあり得ない」
 --建設業の魅力をどうアピールする。
 「自らつくった橋や道路を、自分の子どもに見せることができる仕事はほかにあまりないのではないか。携わった仕事の成果が後世に長く残っていくことが、この仕事の大きな魅力だと感じている」。
 (しかない・ゆうじ)75年弘前大学人文学部経済学科卒、77年鹿内組入社。83年取締役、88年専務、96年社長。06年に青森県建設業協会副会長就任。青森市出身、63歳。

青森建協・鹿内雄二会長が就任会見/利益率高め入職促進へ/予算確保と発注平準化を

《日刊建設工業新聞》

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