レーダー、マイク、カメラでドローンを検知…セコムの新システム

IT業務効率

「セコム・ドローン検知システム」の基本構成。、レーダー、3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ、監視卓というのが標準的な構成となる(撮影:防犯システム取材班)
  • 「セコム・ドローン検知システム」の基本構成。、レーダー、3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ、監視卓というのが標準的な構成となる(撮影:防犯システム取材班)
  • 同システムの概要を説明するセコムの伊藤博社長。この後、同社の執行役員技術開発本部長の進藤健輔氏により技術的な説明やデモンストレーションが行われた(撮影:防犯システム取材班)
  • 同システムの利用イメージ。設置場所を中心として半径100mのドーム状となる警戒エリアが構築されるとのこと(画像はプレスリリースより)
  • デモンストレーションで表示された監視卓の画面。広域と望遠でのドローンの追跡映像や、距離や方角、軌跡などが表示される(撮影:防犯システム取材班)
  • 同システムで採用されている24GHzマイクロ波レーダー。運用時は写真のように360度回転して不審なドローンの有無を検知する(撮影:防犯システム取材班)
  • 同システムの近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ。解像度はフルHDで、広域用と望遠用の2台のカメラを搭載。夜間撮影用の近赤外照明や高速旋回台も備える(撮影:防犯システム取材班)
  • 3D指向性マイクは合計24個のマイクがとらえた音を元にドローンの方向を特定する(撮影:防犯システム取材班)
  • 3D指向性マイクの内部。三角錐状の3つの柱には各8個のマイクが設置されている(撮影:防犯システム取材班)
 セコムは14日、重要施設などに侵入する不審なドローンを検知するための新システム「セコム・ドローン検知システム」の販売開始に伴って、製品のデモンストレーションを兼ねた記者発表会を行った。

 同システムは、レーダー、3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ、監視卓で構成されており、まずレーダーがドローンの接近を検知し、続いて3D指向性マイクにより方向を特定、最後に近赤外照明付高速パンチルトズームカメラで不審なドローンを追跡&捕捉するといった流れとなる。

 ユニークな特徴と言えるのは、レーダーが特定小電力無線局のため、無線免許を必要とせずに運用できる点。導入側は、無線局としての免許申請といった手間のかかる手続きを経ることなく、運用を開始できる。

 監視対象範囲は、半径100m以内で、より広いエリアを監視対象にしたい場合は同システムを複数組み合わせることで対応。検知対象となるのは直径約50cm以上のドローンとなるという。

 3種類の検知方法で得られた各種情報は、監視卓で統合されて表示されるので、運用管理者は不審なドローンが今どこにあり、どんな状態なのかということを視覚的に把握することができる。

 同システムは、レーダー、3D指向性マイク、近赤外照明付高速パンチルトズームカメラ、監視卓の標準構成の販売価格が4,000万円から。イベントなどの短期利用に関しては、別途個別見積もりとなる。金額に関しては、設置条件、運用方法などの兼ね合いもあり、“一概には言えない”という前置きをした上で、目安は1イベントで300万円からの貸出という説明が記者発表会でなされた。

 ちなみにドローンを検知した後の対応を、質疑応答の際に質問したところ、同社の伊藤博社長は、「現状では同システムで検知・ログ化したドローンの飛行軌跡をもとに操縦者を人海戦術で特定するといった対応になります」と回答。

 また、テロなどの危険性があるドローンの場合なら、昨年末から警視庁が運用を開始している捕獲用ドローンなどが必要になるため、すみやかに警察に通報し、適切な連携を行っていく方針だという。

 同システムは2月28日に開催される「東京マラソン2016」に提供される。

セコム、レーダーと音とカメラを組み合わせたドローン検知の新システムを発表

《防犯システム取材班/小菅篤》

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