ニンニク、らっきょう、ごぼう…ヒットのキーワードは「黒」 画像 ニンニク、らっきょう、ごぼう…ヒットのキーワードは「黒」

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 高温熟成や蒸し焼きで作る真っ黒なニンニクやラッキョウ、ゴボウが健康志向の消費者から脚光を浴びている。「黒」に仕上げることで、老化防止に役立つ抗酸化作用が増す。加工・販売を手掛ける農業生産法人やJAは、その好調な売れ行きに手応えをつかむ。米国や香港などに輸出する動きも徐々に広がっている。
 青森県のJAゆうき青森、農業生産法人などでつくる県黒にんにく協会は、会員9社・団体の「黒にんにく」の売上額が5年間で2倍超に急伸した。2015年度は約13億円を見込む。協会は「健康効果を期待する中高年層からの人気が根強い」と強調する。

 売上額のうち、年間約1億円は輸出で稼いでいる。輸出先は米国、香港など24カ国・地域に上る。海外では外食向けの引き合いも強い。ペースト状にしてソースにしたり、スープの隠し味にしたりしているという。

 「黒にんにく」はニンニクを高温・高湿な保温庫で数週間熟成させて作る。生のニンニクに比べ、きつい臭いがなく、甘酸っぱくて食べやすい。熟成で抗酸化作用が生より大幅に高まることが確認されている。原料は規格外品を使うケースが多く、生産者の所得アップにもひと役買っている。

 青森県以外でも北海道、岐阜県、宮崎県などで、地場産のニンニクを使った「黒にんにく」の製造・販売が広がっている。

 ラッキョウの主力産地、鳥取県には黒くなるまで蒸し焼きした「黒らっきょう」がある。JA鳥取いなばが「黒らっきょう」を開発した県と契約を結び、同JAの農産物加工施設「野菜畑のシンデレラ」(鳥取市)で製造・販売している。「プルーンのような味にひかれ、固定客もついてきた。一度に10~20瓶をまとめ買いする人もいる」(同施設)という。

 「黒らっきょう」は、生のラッキョウを48時間蒸し焼きにし、20時間乾燥させて作る。ラッキョウ特有の臭いがなくなり、糖度は40と甘い。抗酸化力は生と比べ20倍近くになるという。直営店で1瓶(約15粒)500円で販売している。

 ゴボウを高温・高湿で熟成させた「黒ごぼう」を製造するのは青森県おいらせ町の農業生産法人、柏崎青果。昨春から「黒ごぼう」を粉末状にした「黒牛蒡(ごぼう)茶ティーバッグ」(1包2グラム、7包入り)を1080円で販売する。

 弘前大学との共同研究で、「黒ごぼう」に抗酸化作用の他、血糖値の上昇を抑える効果があることなどを確認。米国などへの輸出が徐々に広がっているという。

 柏崎青果は「黒にんにく」も手掛ける。柏崎進一代表は「黒い加工品は、色の珍しさでお客にまず興味を持ってもらえる。規格外農産物の有効活用策としても期待している」と力を込める。(川口知也)

健康志向で「黒」に脚光 ニンニク、ラッキョウ、ゴボウ・・・ 食べやすく抗酸化作用増

《日本農業新聞「e農net」》

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