寒締め栽培ホウレンソウに「老化予防効果」…農研機構が発見

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 冬の寒さにさらす寒締め栽培のホウレンソウは、老化の原因とみられる活性酸素を減らす抗酸化能が高いことを、農研機構が突き止めた。一般的な18日間の寒締めで、抗酸化能は2倍になる。老化予防の効果が期待できる機能性ホウレンソウとして、有利販売につなげられる可能性がある。
 寒締め栽培は、甘味が増すことから寒冷地を中心に取り入れられていたが、農研機構・東北農業研究センターが甘味を増す寒締めの栽培方法を科学的にまとめた。平均気温が5度以下になる時期に、ハウス内に外気を取り込み、ホウレンソウを低温にさらす。

 実際の寒締め栽培と同じように18日間、寒さにさらしたホウレンソウを調べたところ、抗酸化能が上がっていた。成分を分析すると、ポリフェノールの一種のフラボノイドが増えていた。農研機構は、フラボノイドが増えたことが、抗酸化能の向上に関係しているのではないかとみる。

 抗酸化能が高まる仕組みは不明だが、農研機構の渡辺満上席研究員は「低温でも葉が枯れないように、対抗策としてポリフェノールなどの抗酸化物質を多く作るのではないか」と推測する。

 増えたフラボノイドの機能性が立証できれば、昨年から始まった食品の機能性表示制度を利用して、有利販売につながる可能性もある。

 寒締めの期間は、長いほどフラボノイド含量が増えて抗酸化能が高まることも分かった。ただ、寒締め期間を延ばすと畑の回転率などが悪くなるため、経済効果を考えるなら、通常と同じ18日の寒締めが現実的だとしている。

寒締め栽培ホウレンソウ 老化予防の効果期待 農研機構

《日本農業新聞「e農net」》

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