“世界最高のモチベーションカンパニー”を目指した健康経営の取り組みとは? 画像 “世界最高のモチベーションカンパニー”を目指した健康経営の取り組みとは?

人材

 いよいよ改正労働安全衛生法によるストレスチェックの義務化がスタート。社員のメンタルヘルス対策が求められる中で、“世界最高のモチベーションカンパニーになる”と公言している会社がある。それが意味するものとは一体何なのか? 株式会社リンクアンドモチベーション グループデザイン本部の川村宜主マネージャーに話を伺った。

■組織課題を可視化する

 リンクアンドモチベーションは2000年の設立以来、モチベーションを切り口とするコンサルティング事業を展開してきた。では、どうすれば社内のモチベーションを高められるのか。そのキーとなるのが、会社と社員が相思相愛な関係にあること。両者が求めるものを互いに理解することが、モチベーション向上の第一歩になるという。

 そこで同社では独自診断プログラム「4eyes」を使い、組織課題を可視化する取り組みを行っている。社員に対してアンケートを取り、その結果を期待度と満足度の縦横軸でグラフ化。期待度が高くて満足度が低いものは“課題”、期待度も満足度も高いものは“強み”など……各課題における優先度を明らかにしようというものだ。

 これを一歩進めて社内の健康経営状態を把握するため、同社では今年から生活習慣、上司特性、職場特性、仕事環境の4事象にフォーカスした調査を実施。仕事環境であれば「仕事のペースや進め方を自分で進められるか」、生活習慣であれば「定期的にスポーツを行っているか」というように、設問の結果を「4eyes」によってグラフ化している。

 こうした調査をリンクアンドモチベーションでは、半年に1回実施しているという。さらに調査結果を元にした研修も相当な回数で実施され、生活習慣病対策に健康管理のアプリを提供しているが、何よりも大切なのは現場へのフィードバックということだ。例えば、ある部署で生活習慣が問題とされたら、その対策に会社として取り組むと伝えること。そのためにも重要となるのが、コミュニケーションの活性化だという。

■コミュニケーションの活性化で視界を共有する

 リンクアンドモチベーションでは全社を挙げて、コミュニケーションの機会を増やすことに取り組んでいる。社内新聞を月に1回、社内報を3か月に1回発刊。イントラネットでも様々な情報を展開するし、上司との面談や全社総会も3か月に1回行う。生活習慣の改善アプリを提供して、その結果を元に社員の間で会話の機会を作るのも、コミュニケーション活性化の一環だ。実際に導入した部署では、ウォーキングや自主サークルなどの取り組みが始まっているという。

 また、コミュニケーションのツールとしては、経営の仕方や物事の考え方をまとめた「DNAブック」と、創業からのターニングポイントと意思決定の過程をまとめた「ヒストリーブック」がある。これは組織の拡大にともない、多様化していく社員の意志を束ねるためのもの。特に、DNAブックの内容については、定期的に社内でテストを行っているというから驚きだ。

 社員の望みを理解して、そこからブレることなく会社環境を改善すること。一方で会社側も総会や社内メディアを通じて、その時々で社員に求めるものを伝えていく。One for All,All for One、それがリンクアンドモチベーションの目指す会社のあり方だ。



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