ブナシメジ好調! 産地・メーカーが増産体制へ 画像 ブナシメジ好調! 産地・メーカーが増産体制へ

インバウンド・地域活性

 カットブナシメジの好調な売れ行きを受け、主産地やきのこメーカーが増産に動きだした。既に長野県のJA中野市管内ではカット専用施設の増設で、生産量が従来の4倍に拡大。メーカー大手のホクト(長野市)も富山市で専用設備の建設に着手し、9月には現在の3.5倍に増やす。スーパーでもカットブナシメジの売り場を広げている。
 JA中野市管内のカットブナシメジの年間生産量は500トンだったが、2015年から2000トンに増えた。カット専用の生産センターが管内に新設され、スーパーやカット野菜メーカーへの販路拡大につながった。カットブナシメジのシェア1位のミスズライフ(長野県飯綱町)は、既に6カ所ある生産センターの全てをカット商品に切り替えた。

 既存施設に15年5月にカット用の生産ラインを導入したホクトは、カット需要の伸びを見据え、富山市に専用設備を建てる。稼働すれば、年間生産量を2800トン(現在800トン)に増やせる。同社は「石づきがついたレギュラー品と比べ、量目の調整がしやすいのも魅力だ」と指摘する。

 首都圏中心に140店舗を展開するスーパーのいなげや(東京都立川市)は、仕入れるブナシメジの6割をカット商品が占める。「ごみが出なくて使いやすい」という声に応え、取扱量を増やしてきたという。

 年間を通して価格の安定したブナシメジは売りやすい商材。スーパー側からは「レギュラー品とカット品を並べて販売すれば、より割安感を演出できる」との声もある。

 農水省によると、13年のブナシメジ生産者は461戸(特用林産物生産統計)と、統計のある05年と比べて4割減った。生産量は11万7000トンと同2割増えた。JA中野市は「薄利多売が常態化している。少しでも販売環境を有利にしたい」と説明する。(岩本雪子)

ブナシメジ販売 「カット」好調、増産へ 専用設備 新設相次ぐ 産地、メーカー

《日本農業新聞「e農net」》

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