主要卸売市場で「初市」…年末の相場安引きずり野菜は前年割れ 画像 主要卸売市場で「初市」…年末の相場安引きずり野菜は前年割れ

マネジメント

 青果物を取り扱う全国の主要卸売市場で5日、2016年の最初の取引「初市」があった。サトイモやゴボウなど土物が前年の初市より上げたものの、多くの品目が年末の相場安を引きずり、前年割れとなった。一方、果実は暖冬で正品率が落ち込み出回りが少なく、高値取引された品目が目立った。

 初市の野菜主要14品目の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ172円と、前年の初市を22%下回った。販売量は5441トンと、同6%増。暖冬で生育が進んだ重量野菜で販売量が増え、キャベツは1キロ61円と同45%安。ダイコンは64円と同26%安となった。卸売会社は「前年に続き、年明けも潤沢な入荷が続くだろうとの予想が強く、上げ気配が出てこない」と説明する。

 品薄が続くサトイモは1キロ375円と前年を20%上回った。ゴボウも同15%高の332円だった。前年の止め市から見れば1割ほど下げたが「今後も高値基調」(卸売会社)の見方が強い。

 ネギは1キロ400円で同8%高く、「近在産の入荷が遅れ気味の中、年末年始の小売りの荷動きが良く、注文が集中した。価格が落ち着くのは12日の週から」と卸売会社はみる。

・果実4%高スタート

 果実は主要9品目のうち、6品目が前年の価格を上回る好調なスタートを切った。果実主要9品目の日農平均価格は前年の初市より4%高い1キロ739円。天候不順の影響で入荷が前年より落ち込んだ品目が多く、品薄高となっているためだ。販売量は1261トンで、前年より16%少なかった。

 特に数量減が目立ったのが普通ミカン。販売量は478トンで前年を28%下回った。不足感から価格は14%高の1キロ283円となった。昨年末まで相場が低迷していたイチゴも販売量が前年より11%少なく、価格は1573円と前年比4%安にまで縮まった。

 暖冬の影響で年明けも気温が高い日が続いていることから、卸売会社は「正品率がさらに落ち込む恐れがある。少なくとも今週いっぱいは高値が続きそうだ」とみる。

・鉢物は引き活発 シンビ2割高

 全国の主要鉢物市場でも5日、初市があった。東京都中央卸売市場大田市場のフラワーオークションジャパン(FAJ)ではシンビジウムなど洋ラン類をはじめ全般的に引き合いが活発だった。同社は「入荷量が少ないことに加え、量販店を中心にしっかりと注文が入っていた」と話す。

 同日のシンビジウムの価格は1鉢2639円と前年の初市を21%上回った。入荷量は、止め市から初市までの期間が短かったため、前年より63%少ない627鉢だった。コチョウランは1鉢5161円とほぼ横ばい。入荷量は1984鉢と前年を5%下回り、「企業や成人の日の需要で堅調に動いている」とみる。

 他にも、プリムラ「マラコイデス」やマーガレットなども前年より14、15%高く取引されるなど、全般的に荷動きはまずまずだった。今後について同社は「九州や四国など遠方地から入荷が本格化するが、成人の日などの需要で9日までは堅調。それ以降は目立った引き合いがなくなり弱もちあい」と見通す。

野菜は前年割れ 年末の相場安引きずる 主要市場初市

《日本農業新聞「e農net」》

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