【流通ウォッチ】ネギが主役! 個性的料理35種類、用途広げる飲食店 画像 【流通ウォッチ】ネギが主役! 個性的料理35種類、用途広げる飲食店

インバウンド・地域活性

 ネギを主役に料理を提供する飲食店が増えている。品種による食味の違いに着目し、料理から酒まで、“変幻自在”ぶりを客に楽しませる。提供する料理の全てに使う店もある。みそ汁や鍋、薬味と用途は広いが脇役のイメージの強かったネギを、主役に抜てきする意外性が客にも受けている。 

 「千住ねぎの丸ごとロースト」と「ネギーラ」(ネギを漬けたテキーラ)ください――。ネギ料理専門店「ネギッチン neginegi」(東京都渋谷区)には連日、ネギ好きの客が集まり、個性的な料理や酒を楽しむ。「あえてネギ専門と打ち出すことで、面白い、一回行ってみようと思ってもらえる」(小石原浩美店長)と、意外性や話題性を狙って2014年9月にオープンした。
 店には、東京の「千住ねぎ」や京都の「九条ねぎ」、福岡の「博多万能ねぎ」など、常時7、8種類をそろえ、35種の料理全てにネギが入る。店内にはネギのぬいぐるみやオブジェが並び、店員はおそろいのネギ色のTシャツをまとうなど、ネギ尽くしだ。

 看板メニューの、長ネギの丸焼きは、芯のとろける甘さが魅力。白髪ネギとエビのかき揚げは、さくさくした食感と香ばしさ、生ネギの浅漬けは香りと辛味が楽しめる。友人の紹介で、同店を初めて訪れた30代の女性は「もともとネギ好きだけど、全然飽きずに食べられる。ネギをたくさん買った時の参考にもなる」と、店員に調理法を熱心に聞いていた。

 仕入れは、ネギ専門の卸商や青果店、農家からも買い付ける。「多い日には100本を使う。量ではうどん店やそば店には負けませんよ」と、小石原店長は自信をみせる。

健康志向捉え躍進 チェーン店
 ネギを看板に掲げた飲食店をチェーン展開する企業もある。際コーポレーション(東京都目黒区)は、首都圏を中心に「葱(ねぎ)や平吉」などのネギ料理店を運営する。「名脇役のネギを主役にしてご提供いたします」を合言葉に、日本各地から、時期ごとに旬のネギを取り寄せる。「葱の黒焼」や「鶏葱鍋」、「鴨(かも)白髪葱サラダ」などさまざまなメニューを提案する。

 客層は30、40代の男性客が中心だが、ネギに含まれる辛味成分が血行を良くすることや、体が温まるなどの効果が指摘されることから、「健康や美容に関心の高い女性からも支持されている」(同社)という。02年の初出店から、現在8店舗まで拡大した。(岩本雪子) 

[流通ウォッチ] ネギが主役に 個性的料理35種類 専門店 用途広げる飲食店

《日本農業新聞》

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