名古屋城の天守閣木造復元、シンボルプロが始動へ複数者が名乗り 画像 名古屋城の天守閣木造復元、シンボルプロが始動へ複数者が名乗り

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 名古屋城(名古屋市中区本丸1)の天守閣木造復元を目指し市が募集している技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)の公募型プロポーザルで、6日から技術提案書の受け付けが始まる。市は、2月26日に提案を締め切り、技術的事項の確認、ヒアリング、学識経験者からの意見聴取を経て、3月下旬に優先交渉権者を選定する。名古屋のシンボルである天守閣の木造復元が実現へ向け動きだす。
 太平洋戦争の空襲で消失した天守閣の木造復元は、河村たかし市長の肝いり事業。概算工事費は、使用する木材によって約270億~400億円と見込まれている。東京五輪が開催される20年の完成を目指し、ゼネコンを対象に昨年12月3日、プロポーザルが公告された。同24日まで参加表明を受け付けたところ、複数の応募があったという。
 プロポーザルでは、木造復元するための設計・施工者を選定する。優先交渉権者と基本協定を結んだ後、基本設計(史実調査含む)、実施設計(試行技術検討含む)の契約を締結、設計の過程で協定に基づいた価格交渉を行い、工事契約する。設計以降の手続きは、議会での予算承認以降になる。
 旧天守閣は1612年、徳川家康の命により建設された。高さで江戸城、大坂城に及ばないが、延べ面積(約4564平方メートル)では日本最大規模を誇り、1930年には城郭として国宝第1号に指定された。しかし、太平洋戦争の空襲によって1945年、本丸御殿とともに消失。その後、1959年にSRC造で現在の天守閣が再建されている。
 ただ、現天守閣が耐震性などさまざまな課題を抱えているため市は、耐震改修と木造復元の両面から調査を行ってきた。その結果を踏まえ、木造復元への理解を深めてもらおうと、昨年12月6日から各区でタウンミーティングを開始、17日には全16区が終了する。
 名古屋城では現在、本丸御殿の木造復元が行われている。天守閣も木造で復元されれば、さらに多くの来場者を呼び込める。河村市長はタウンミーティングで「名古屋城は、実測の図面が残る世界唯一の城。東京五輪までに復元すれば、高い経済波及効果が期待できる」と意気込みを語る。
 プロポーザルで優先交渉権者が決まると、より具体的な工事費や工期などが出てくる。市は、これを基に市民との対話を続け、早期実現を目指す。

名古屋市/名城天守閣木造復元プロポ(中区)/複数者が名乗り、シンボルプロが始動へ

《日刊建設工業新聞》

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