和歌山市中心市街地の再開発、3地区が相次ぎ都市計画決定へ 画像 和歌山市中心市街地の再開発、3地区が相次ぎ都市計画決定へ

インバウンド・地域活性

 和歌山市の中心市街地で再開発計画が相次いでいる。南海和歌山市駅前とJR和歌山駅に近い友田町、市役所近くの北汀丁の3地区で、いずれも老朽化した既存建物の更新に合わせ、市街地再開発事業を導入する。このうち北汀丁地区は15年12月22日に都市計画決定しており、残る2地区も15年度内の都市計画決定を目指し、今月に都市計画案の縦覧を開始する。同市では中心市街地の活性化が大きな課題となっており、今回の再開発事業をきっかけに市内のにぎわいを取り戻したい考えだ。
 南海和歌山市駅は、市の玄関口として発展してきたが、商店の空洞化や車社会の進展に伴って鉄道利用者が減少。14年8月には南海和歌山ビルに入居していた高島屋和歌山店が閉店するなど駅周辺の商業機能が低下している。
 再開発事業は、南海電鉄が進めている駅活性化計画の第2期工事として実施する。個人施行の再開発で、対象区域は駅ビルと駅前広場を合わせた約1・9ヘクタール。
 計画では、公益・商業・宿泊・業務・駐車場の各機能を備えた再開発ビルを建設。建築面積は7800平方メートル、延べ床面積は3万1100平方メートルを想定し、公益施設は老朽化が進んでいる市民図書館(湊本町)が移転するほか、約800台収容の駐輪場を併設。図書館専用の駐車場(約30台収容)も設ける。図書館の規模は4階建て延べ約6000平方メートル。公益施設以外ではオフィスや生活利便施設、商業施設などを計画し、ホテルも誘致する。具体的な規模は未定。
 また、バスの乗降場とタクシー乗降場・一般車両の送迎エリアが二つに分かれている駅前広場を再整備する。より明確に分離する方向で今後検討する。
 都市計画は、容積率や建ぺい率の限度や壁面位置などを定める高度利用地区と市街地再開発事業を決定する。今月15~29日に都市計画案の縦覧を行い、2月12日に開催予定の都市計画審議会に諮問する。
 順調にいけば6~7月ごろに事業認可(施工認可)を受け、12月にも権利変換計画の認可を受ける見通し。17年度に駅ビルの解体に着手し、19年度に再開発ビルが完成する。駅前広場は20年度に供用予定。
 第1期工事は現在の駐車場エリアにオフィス棟を建設する。規模はS造7階建て延べ6200平方メートル。3月上旬にも着工する。設計・施工は竹中工務店が担当。駅ビルの2階にある改札も1階に移す。
 北汀丁地区は、和歌山城の北西に位置する約0・3ヘクタールが対象。国道26号と国道24号が交差する南西側角地で、現在はホテルとして使われていた城西ビルやIBW美容専門学校和歌山城キャンパスなどがある。城西ビルには福祉関連事業を手掛ける和通グループが入居しており、個人施行の市街地再開発事業を計画している。再開発ビルには福祉施設と学校、住宅機能が入り、延べ床面積は7300平方メートルを想定している。
 順調にいけば今春に事業認可(施工認可)を受け、権利変換計画の認可を経て、16年度中に着工する見通し。
 友田町地区は、北大通り沿いにあるスーパー「ゴトウ」を中心とした約0・4ヘクタールが対象。施行者は再開発会社を設立する方向で地元地権者らが検討を進めており、再開発ビルは商業・医療・住宅・駐
 車場機能を備える予定。建築面積は2700平方メートル、延べ床面積は2万2700平方メートルを見込み、6~7月ごろの事業認可(施工認可)を目指す。

和歌山市/中心市街地で再開発計画相次ぐ/15年度内に3地区が都市計画決定へ

《日刊建設工業新聞》

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