五洋建設、洋上風力発電向け起重機船の建造検討 画像 五洋建設、洋上風力発電向け起重機船の建造検討

インバウンド・地域活性

 五洋建設は、需要拡大が見込まれる国内の洋上風力発電施設の建設に使う新しい起重機船の建造を検討する。プラットフォームと昇降用脚を持ち、プラットフォームを海面上に上昇させてクレーンや杭打ちなどの作業ができる自己昇降式作業台(SEP)を搭載する計画。清水琢三社長は「発電事業の主体ではなく、まずは施工を手掛ける。多目的な仕様にし、幅広く活用できるようにしたい」としている。
 同社は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「洋上風力発電システム実証研究」「洋上風況観測システム実証研究」を受託した電源開発からの再委託で、北九州市沖で洋上風力発電施設の設計・施工を手掛けた実績がある。
 国内の風力発電市場は、運転開始ベースで14年度に740億円、15年度中に1000億円に達すると試算され、20年度には2800億円まで拡大するとの予測もある。
 欧州では、一つのウインドファーム(集合型風力発電所)に設置される風車の数が多いのに加え、沿岸から数キロ~数十キロ離れた沖合に設置する必要があるため、一度に複数の風車を載せて効率的に建設できる大型のSEP船を用いるケースが多い。国内には、大型風車を据え付けることのできるSEP船はなく、外国船を外国船籍のまま日本で使うには国の特別な許可などが必要で、ハードルが高い。
 清水社長は新造船について、「完成までに少なくとも2年はかかるため、事業化してから準備したのでは間に合わない」との見方を示す。陸から離れた外洋や波の高い海域でも効率的かつ安全に作業ができるため、洋上風力の建設以外にも活用していく方針だ。
 船体は、12年6月に導入した大型多目的自航式起重機船「CP-5001」を上回る規模を想定しているという。

五洋建設/洋上風力発電向け起重機船の建造検討/風車を効率運搬・据付

《日刊建設工業新聞》

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