千葉・松丘隧道モルタル剥落事故、原因究明へ国に調査依頼 画像 千葉・松丘隧道モルタル剥落事故、原因究明へ国に調査依頼

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 千葉県は24日、補修中の君津市のトンネル「国道410号松丘隧道」(延長91・3メートル)で天井などからモルタル片23・5トンが剥落した事故の原因究明に乗りだした。県と共に国土交通省国土技術政策総合研究所、土木研究所の職員が現地で調査を開始。同日、県の君津土木事務所も施工者の宮本組(兵庫県姫路市)から事情聴取した。関東地方整備局千葉国道事務所も職員を現地に派遣し、県の支援や情報収集に当たっている。
 24日に記者会見した森田健作知事は「担当部局に原因究明を急ぐとともに安全対策に万全を期するように指示した」と述べ、国に専門家による調査を依頼したことも明らかにした。
 県によると、松丘隧道(君津市広岡地先)では、トンネル内を補修する「県単災害防止工事(松丘隧道・覆工その2)」の工事を実施中だった。23日午前8時10分ごろ交通誘導員がモルタルが剥落しているのを発見し、現場代理人が君津土木事務所に連絡した。松丘隧道は交通量が平均3000台程度(午前7時~午後7時)と少なく、事故発生当時も通行車両や歩行者がなかったため、人的・物的被害はなかった。二次災害の恐れがあるため現在は全面通行止めとなっている。
 剥落箇所は、鴨川側の入り口から10メートル入った所を起点に、千葉方面に向かって右側の天井と内壁に延長20メートル、幅5メートルにわたって広がっている。落ちたモルタルの厚さは10センチ、重さは23・5トンにも上る。
 工事では、プレキャストコンクリート版(PC版)を使ったライニング工法「PCL工法」を採用。老朽化した同トンネルの既存のモルタルを剥がして地盤に新たにモルタルを吹き付け、その上からPC版を取り付けて強度を増す予定だった。今回剥落したモルタルは約1カ月前に吹き付け作業が終わり、既に硬化していたという。剥落箇所では、PC版を取り付ける前段階として、PC版を支える基礎となる「側壁版」の整備に向け、事故の数日前にコンクリートの打設を完了したところだった。工事の設計は君津土木事務所、施工は宮本組が担当していた。
 松丘隧道は、1954年に開通。12年に起きた中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故を受けて県が安全点検を行った結果、モルタルの老朽化が発覚したため、14年度から補修工事が行われていた。

千葉県/松丘隧道モルタル剥落事故(君津市)/原因究明へ国に調査依頼

《日刊建設工業新聞》

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