農高生の就職内定率77%と堅調、活動に地元企業“熱視線” 画像 農高生の就職内定率77%と堅調、活動に地元企業“熱視線”

インバウンド・地域活性

 2016年3月に卒業を見込む農業高校生の農業法人や地元企業などへの就職内定率が上向いている。文部科学省の調べ(10月末現在)では前年同期より3.9ポイント上昇し、77.5%となった。労働人口の不足や景気回復を背景に高校生の就職内定率は全国的に上昇傾向にあるが、農高生で特に堅調だ。農高の校長でつくる全国農業高等学校長協会は「地域活性化を目指した農高の活動が地元企業で評価されているからではないか」と分析する。
・普通校より堅調

 同省によると就職内定率は高校全体では73.4%と、前年同期から2.3ポイント上昇。20年ぶりに7割を超えた前年に続き上昇傾向にある。

 男女別で見ると、男子は74.8%(前年同期比1.9ポイント増)、女子は71.2%(同2.9ポイント増)。農業学科は男子75.4%(同3.6ポイント増)、女子が80%(同4.1ポイント増)。農業学科は工業(86.9%)、商業(78.5%)に次いで内定率が高くなり、前年の4位からワンランク上げた。


 長年、高校全体に比べて低かった農業系高校の就職内定率。近年、伸びているのはなぜか。同省は「農高生は地元志向が強く、地元企業での内定率を伸ばしているのではないか」(児童生徒課)とみる。

 就職を希望する生徒の大半が内定をもらったという農高もある。北海道帯広市の帯広農高だ。進路指導部の田中美佐枝教諭は「地域に根ざす教育に力を入れてきたことから、地元からの求人が多い。最近は、他の専門高校や普通高校に比べても内定率は高い」という。

 東日本大震災の仮設住宅訪問やボランティア活動などに力を入れる岩手県立盛岡農高も9割以上の高い内定率を誇る。石川正悦校長は「地域密着の研究活動が地元から高い信頼を得ている」と手応えを話す。


・「真面目で地道」と信頼

 全国農業高等学校長協会によると、近年は地元密着型の活動が増え、各地で地域資源を生かした食品を開発する農高が目立っているという。同協会の徳田安伸理事長は「農業など地場産業の活性化に貢献しようと、地域との関わりが以前に比べてかなり増えている」と説明、こうした流れが内定率を押し上げているとみる。さらに「以前は勉強が苦手な生徒が農高に行くというイメージもあったかもしれないが、最近は志の高い生徒が農高に集まるようになった。生き物を相手に真面目で地道に努力する農高生への評価が高まっている現れだ」と指摘する。(尾原浩子、佐々木駿)

[ニュースサイト「] 農高生の 就職内定率 77.5% 地元企業“熱視線” 地域貢献への高い志を評価

《日本農業新聞「e農net」》

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