車載型のトンネルの天井コンクリート表面研掃装置、奥村組が開発 画像 車載型のトンネルの天井コンクリート表面研掃装置、奥村組が開発

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 奥村組は17日、供用中の道路トンネルなどの補修・補強工事でコンクリート表面を削り取る新しい装置を開発したと発表した。表面処理を行うケレン機とケレン機を前後左右に移動させる架台、架台を昇降させる多段式リフターなどで構成。4トントラックに搭載して稼働させるため、装置の設置・移設時間を短縮でき、連続での作業も可能となる。処理能力は1サイクル当たり最大4・2平方メートル。通行車両の排ガスの中での人力作業を減らすことにつながる。
 道路トンネルなどの補修・補強工事は、片側の供用を維持した中で作業する場合が多く、一般通行車両への影響を最小限に抑えながら、限られた規制時間内で作業を完了させる必要がある。
 天井コンクリート表面の排ガスによる汚れや旧塗膜、ぜい弱部を削り取る表面処理作業は、作業箇所を飛散防止材で囲った上で、ディスクサンダー(研磨工具)を用いて人が行うのが一般的。ただ、排ガス由来の有害な粉じんが浮遊する中、重たい動力工具を使いながら上向き姿勢での作業となるため、改善策が求められている。
 開発した「天井用車載型乾式研掃装置」は、トラックの荷台に載せて使う。ケレン機は鋼製ビットを配した円盤状の研掃ヘッドとその周囲に設けた飛散防止枠(ブラシとウレタンの二重構造)で構成される。
 前後に設置した2台のエアシリンダーで、天井面に押し付けながら研掃ヘッドを高速回転させて表面を処理。飛散防止枠内に発生する有害な粉じんなどを集じん機で吸引して飛散を抑制する。
 首都高速道路会社が発注したトンネル剥落防止対策工事の一部区間で新装置を試験導入した結果、人力に比べ作業効率を改善できることを確認した。
 コンクリート表面の排ガスによる汚れや旧塗膜の取り残しがなく、削り取り面の仕上がり状況にばらつきがなくなったことで、補修材との付着強度を約2倍に向上させることができたという。作業時に発生する粉じんなどの飛散が抑制されたことで、作業環境を大幅に改善することにもつながった。
 先に実用化している超高圧水噴射(ウオータージェット)によるコンクリート表面処理機と併せて、積極的に採用を提案していく。

奥村組/車載型のトンネル天井用乾式研掃装置開発/作業効率向上

《日刊建設工業新聞》

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