建設コスト高い都市はどこ? 蘭コンサルが世界44都市比較 画像 建設コスト高い都市はどこ? 蘭コンサルが世界44都市比較

海外進出

 世界一建設コストが高い都市は米ニューヨーク-。オランダの建設コンサルタント大手・アルカディスが、15年第2四半期の建設コストを世界44都市で調査・比較した報告書を発表した。ニューヨークと2位ロンドン、3位香港の建設コストは、欧州の各都市と比較して40~60%高かった。建設投資の盛り上がりと、ドル高を背景にした資材や労働力の需給ひっ迫がコスト上昇を招いたと報告書は分析している。
 上位都市は、4位ジュネーブ、5位マカオ、6位コペンハーゲン、7位ストックホルム、8位フランクフルト、9位パリ、10位シンガポールの順。一方、最下位は台北で、次いでバンガロール、バンコク、クアラルンプール、ホーチミンとアジアの各都市が並んだ。東京は19位だった。
 報告書は15年を振り返り、為替相場の変動や資源価格の急落が影響し、建設コストの変化は都市によって差があったと分析。建設市場全体は減速傾向で、大幅な建設費高騰を経験した都市はほとんどなかったという。上位都市のコスト上昇要因については、高付加価値不動産やインフラの需要拡大を挙げている。
 ニューヨークは、16年以降もコスト上昇は避けられないと予想されている。多数の大規模プロジェクトが進んでいることに加え、海外からの不動産投資の拡大も続く。技能者のユニオン制、施工者が掛ける保険費用の高騰といった米国独特の要素も建設費の上昇要因だと説明している。
 香港について報告書は、官民どちらの建設市場も成長すると予想。交通インフラ整備を中心に投資が活発なため、労働者不足によるコスト上昇と工期遅延の可能性を指摘している。シンガポールの建設市場は、オフィス、住宅、産業など民間セクターが減速。公共事業は現状を維持し、全体として建設コストは安定するとしている。

世界44都市の建設コスト比較/ニューヨークが最高/オランダのコンサル大手調査

《日刊建設工業新聞》

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