大成建設、小型の高性能摩擦制振ダンパーを開発 画像 大成建設、小型の高性能摩擦制振ダンパーを開発

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 大成建設は、コンパクトで高性能な摩擦制振ダンパーを開発した。従来の制振ダンパーと同等以上の制振性能を持ちながら、取り付けが容易で工期を短くできるのが特徴。揺れのエネルギーを摩擦力に変換する摩擦材に、給油が省け、摩耗しにくい合金を採用し、メンテナンスフリーを実現した。東京都内で施工中の「GINZA PLACE(銀座プレイス)」(発注=サッポロ不動産開発)に初めて採用した。
 大成建設はこれまで地震時の揺れを低減する制振ダンパーとして、鋼材ダンパーやオイルダンパー、粘弾性ダンパーなどを実用化してきた。今回、ステンレス板と摩擦材を用い、摩擦力によってエネルギーを吸収することで地震時の揺れを抑える摩擦制振ダンパー「T-Fダンパー」を開発した。商標登録を出願中。
 耐久性が高く、給油が不要な合金を摩擦材として採用。摩擦材を取り付けた鋼材プレートと、間柱の鋼材とを高力ボルトで締め付けて固定する。簡単な機構のため、材料費が減らせ、取り付け工期も短くできるため、ローコストな施工が可能になるという。
 地震時には、鋼材プレートがスライドすることで建物の揺れを低減する。摩擦材の動的な要素実験を行い、長時間加振しても安定した性能を発揮することを確認している。
 初採用したGINZA PLACE(中央区銀座5の1の1ほか)は、S・SRC・RC造地下2階地上12階建て延べ約7382平方メートルの規模。間柱型のT-Fダンパーを1~6階にそれぞれ4台、7~8階に2台の計28台設置した。
 同社は今後、梁型とブレース型の実用化に向け、実物大実験を実施。建築計画に合わせて必要な型式を選択できようにし、適用範囲を拡大していく考えだ。

大成建設/小型・高性能摩擦制振ダンパー開発/摩擦材に高耐久性で無給油な合金採用

《日刊建設工業新聞》

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