東急建設と盟和工業、高架橋解体向け特殊降下機実用化 画像 東急建設と盟和工業、高架橋解体向け特殊降下機実用化

インバウンド・地域活性

 東急建設は14日、盟和工業(東京都新宿区、谷口聖司社長)と共同で、鉄道営業線の既設高架橋を解体・撤去する特殊降下機を実用化したと発表した。軌道やホームを仮受けしながら、分割切断した既設高架橋を特殊機を用いて降下・搬出する。横浜市内で施工中の現場に導入。狭いスペースで安全かつ効率的な作業を実現するとともに、大幅な工期短縮が図れたという。東急建設は今後、土木構造物の解体技術として応用・展開を進める考えだ。
 既設高架橋の解体・撤去作業は、高架橋下の仮受け支保工や作業足場が配置されている非常に狭いスペースの中で躯体を分割し、クレーンやジャッキ、重機などで慎重に降下・搬出するのが一般的。このため躯体を1トン程度以下に小さく分割する必要があり、工期がかかるのも課題だった。
 両社は今回、既設高架橋の仮受けと、大きなブロックで降下・搬出できる特殊降下機を開発。固定式と移動式の2タイプを製作した。横梁・柱部には固定式を使い、横梁を仮受けした後、ワイヤソーなどで梁と柱を重量50トン程度に分離。柱部を撤去し、横梁を降下させる。
 スラブ・縦梁部には、タイヤを装着した移動式を用いる。特殊機で仮受けした上で、重量10トン程度に分割切断。その後、軌道やホームの仮受け部材を避けながら降下・搬出する。
 東急建設・錢高組・奥村組・みらい建設工業JVが横浜市保土ケ谷区で施工中の「相鉄鉄道本線星川・天王町駅付近連続立体交差工事(第1工区)」(事業主体・横浜市)に導入。鉄道営業線改良工事で、軌道やホームを仮受けしながら、既設高架橋を解体・撤去した。狭いスペースでの工事を合理化し、安全で効率的な作業を可能にした。大幅な工期短縮を実現。コスト低減も図れたという。
 土木構造物の老朽化に伴う更新工事など、都市部での構造物解体の需要は今後拡大すると予想されている。東急建設は多くの営業線改良工事で蓄積した施工ノウハウを生かし、今回採用した技術を応用・展開していく。

東急建設、盟和工業/高架橋解体向け特殊降下機実用化/鉄道営業線で安全・効率作業

《日刊建設工業新聞》

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