防災科技研、兵庫の高層RC造建物の振動台実験で耐震化技術検証 画像 防災科技研、兵庫の高層RC造建物の振動台実験で耐震化技術検証

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 防災科学技術研究所(防災科研)は11日、兵庫県三木市の実大3次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)で、大地震によるRC造高層集合住宅の損傷過程を検証する振動台実験を行った。建物の高耐震化技術を開発するのが目的で、95年の阪神・淡路大震災で観測された震度6強の揺れを加えたが、一部にひび割れが生じただけで建物が傾くなどの大きな損傷はなかった。
 今回の実験は都市部に多い高層マンションを想定して実施。現行の耐震基準に基づき主に柱と梁で構成したRC造10階建ての試験体を製作。大きさは幅13・5メートル、奥行き9・5メートル、高さ27・45メートルで、実物の8~9割程度の縮小。重量は約1000トンに上る。試験体として高さは世界最大規模という。
 神戸海洋気象台(現神戸地方気象台)で観測された震度6強の実験は午後2時から始まり、上下や東西など3方向に約40秒間揺れを加えると、建物は大きくたわんだものの、揺れが収まると、元通りの状態を維持。ただ、変形が大きかった3~5階の柱と梁の接合部にひび割れが見られ、特に4階部分が目立った。10階に再現した居室ではテーブルや棚など家具が転倒したという。
 実験では、床の加速度や柱の傾き、鉄筋のひずみ、壁の変形を計測するモニタリングも行っており、実験で得られた知見をもとに、16年度以降に建物の高耐震化技術の開発を目指す。
 防災科研兵庫耐震工学研究センターの土佐内優介研究員は「事前に想定した変形だった。継続使用するには補修が必要になる。今回の実験では4階部分に損傷が見られたが、損傷の過程などを分析し、被害の出にくい建物を提案したい」と話していた。

防災科技研/兵庫県三木市で高層RC造建物の振動台実験実施/耐震化技術検証

《日刊建設工業新聞》

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