安藤ハザマ、新入社員が技研で長期研修、施工管理の基礎取得 画像 安藤ハザマ、新入社員が技研で長期研修、施工管理の基礎取得

人材

 ◇連帯感醸成にも効果
 安藤ハザマが、技術系の新入社員教育で新たな試みを始めた。4月に入社した88人を茨城県つくば市にある技術研究所に集め、7月から3カ月(事務職は1週間)にわたって集合研修を実施。土木と建築に分かれた実習では、それぞれ構造物を計画して施工するという実践的な課題に取り組んだ。高橋正樹社長室人事部長は「共同生活を送ったことで、同期としてのチームワークも醸成できたのではないか」と手応えを話している。(編集部・田村彰浩)
 同社の新入社員教育ではこれまで、入社直後の4月に2~3週間の集合研修を行い、社会人としての基礎や会社の制度などを指導してきた。うち技術職の新入社員は、現場の施工管理のルールなどを座学で学んでいた。
 建設業界では、かつての需要の落ち込みの影響で新卒採用を控えた時期が続き、20~30代の若年層が少ない企業も目立つ。同社でも、現場で行っているOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)で、中間層が少ないために指導役と新入社員の年齢が大きく離れた職場が出ており、世代間のギャップで教育に支障が生じているケースもみられるという。
 新入社員の研修期間を大幅に延長した今回の集合研修は、そうした個々の現場での教育を補うことが狙いだ。現場管理の即戦力として役立つよう、しっかりと時間をかけて教育することにした。
 4月に入社した新入社員は、土木・機電33人、建築・設備50人、事務5人。実技の課題は土木がボックスカルバート、建築がマンションの一室を模したRC構造物とした。施工計画から、施工、竣工検査まで現場管理で必要となる内容を一通り経験した。ボックスカルバートは自分たちの手で解体し、RC構造物は昨年入社した建築技術職が内装や外装の実技研修に使用する予定だ。
 講師は現場経験が豊富な社員が務め、品質管理のポイントや安全管理、同社の施工管理の基礎を徹底して指導した。研修を受けた新入社員からは「この研修をやってよかった」「同期入社との仲間意識が増した」と評価する声が多く上がったという。
 今年はスケジュール上、一度現場に配属された新入社員を集めて研修することになったが、来年からは配属前の4~8月に集合研修を行う予定だ。研修の成果も参考にしながら、配属先を判断するという。高橋人事部長は「切磋琢磨せっさたくまし、絆も深まったのではないか。遠く離れていてもそうした仲間がいるのは心強いだろう」と話す。
 技術研究所の敷地内に120人が寝泊まりできる新たな宿泊施設の建設も進めている。
 「(仮称)TTC(テクノロジー・トレーニング・センター)つくば」という名称で、来年5月の完成を予定している。新入社員の集合研修をはじめ、人材育成の拠点として活用していく計画だ。

スコープ/安藤ハザマ、新入社員が技研で長期研修/施工管理の基礎取得

《日刊建設工業新聞》

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