開孔径が梁せいの半分以下、熊谷組が基礎梁貫通孔補強工法開発 画像 開孔径が梁せいの半分以下、熊谷組が基礎梁貫通孔補強工法開発

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 熊谷組は4日、中低層建築物のRC造基礎梁を補強する新工法を開発したと発表した。地下にある基礎梁には床下の設備配管を点検する時に人が移動するための貫通孔(開孔)を設けており、鉄筋で補強するのが一般的。新工法は補強材に鋼材を使用するのが特徴で、梁の上端から下端までの寸法(梁せい)の制限値を、推奨値の3分の1以下から2分の1以下に緩和できるようになる。集合住宅や工場、商業施設など用途を問わず幅広く採用を提案していく。
 梁に開孔を設けると、構造性能が低下する。日本建築学会の「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」では、開孔が円形の場合、開孔の直径は梁せいの3分の1以下にすることが望ましいとしている。このため、直径600ミリの人通孔を基礎梁に設ける場合は、設計用応力から定まる必要梁断面にかかわらず、梁せいは1800ミリ以上必要になる。
 開発した「熊谷式基礎梁貫通孔補強工法」は、工場で製作した補強金物を現場で基礎梁の開孔周囲に埋め込み、一体化させることによって補強効果を高める。
 補強金物は、上下2本のT形鋼と斜め補強材をクロスさせる構造。在来工法に比べパーツも少ない。梁せいを1800ミリから1200ミリに小さくでき、土工事や地下の躯体工事のコスト削減にもつながる。
 茨城県つくば市にある同社技術研究所で構造性能の実証実験を行った。実験では、在来工法の斜め補強筋の役割を斜め補強材、水平筋の役割をT形鋼に置き換え、使用限界時、損傷限界時、安全限界時にそれぞれ性能を確保できることを確認したという。11月に日本ERIから構造性能評価を取得した。
 SRC、RC、S造など建築物上部の構造形式にかかわらず、人通孔のあるRC造基礎梁に適用が可能。同社技術研究所建築構造研究グループの近藤祐輔氏は「梁せいに対する開孔径の比の制限値が2分の1以下は業界トップではないか」としており、従来工法と同等の構造性能で、低コストに施工できる技術として積極展開していく。

熊谷組/鋼材使う基礎梁貫通孔補強工法開発/開孔径、梁せいの2分の1以下に

《日刊建設工業新聞》

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