険しい道の「徒歩の遠足」50キロのトレイルラン、記者が体験(2) 画像 険しい道の「徒歩の遠足」50キロのトレイルラン、記者が体験(2)

インバウンド・地域活性

 日本教育新聞社の協賛で先月下旬の3連休に開かれたトレイルランの大会。この新聞社で記者として働く筆者は56キロ先のゴールを目指して午前7時、他の選手と共にスタートを切った。
 「トレイルランは大人の障害物競走」。選手の中にはそうたとえる人もいる。確かにその通りだ。険しい岩肌に両手でしがみつき、必死の思いで超える。そんな区間もあった。
 でも、出場から2週間が経った今、別のたとえが思い浮かんだ。「遠足」だ。それも「徒歩の遠足」。
 走る大会ではあるが歩く区間もある。スタートの合図の後、仲間と共に参加した選手は会話を楽しみ、1人の選手も先を急ぐことはなく、行き来する自動車を脇に歩道をゆっくりと走り出した。選手はだれもがリュックサックを背負う。中には食料とカッパが入る。水筒も持つ。やっぱり「遠足」だ。
 この付近の山では、これまでもトレイルランの大会が開かれてきた。今回の大会は、現役トレイルランナーの奥宮俊祐さんが委員長を務める実行委員会が主催で、初めての開催。大会直前の雨で道路が通れなくなり、一部の仮設トイレが設置できなくなるなど、困難をいくつも切り抜けながら開催にこぎつけた。
 コースは、埼玉県飯能市と同秩父市を結ぶ鉄道をぐるりと1周するように進む。途中で棄権する選手などは、まっすぐに山を降りれば駅に着く。コース付近には林道など自動車が走れる道がいくつもある。非常事態に備えてよく考えられていることに驚いた。筆者が出場した50キロの部は飯能を出発して秩父を目指す「半周」だ。
 舗装路を数キロ走ると山道が始まる。まだ、散歩する市民とすれ違うような低い山だ。
 「遠足」と書いたものの、この大会は競走だ。日があるうちにゴールしようと制限時間は14時間のところ10時間内でのゴールを目標に立てた。再び舗装路に出たところから最初のスパートをかけた。
 本格的な山道が始まると狭い個所が多くなると見た。そうなれば途中で選手を追い抜くことは難しい。自動車と同じように渋滞が起こるはずだ。
 2週間前に買ったばかりシューズは底が厚い。店員にもトレイルランで使うことを説明して助言してもらい舗装路用を選んだ。
 午前8時を過ぎ、快調に飛ばす。後に、選択の誤りを知ることになる。(つづく)
日本教育新聞

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