神髄は小農にあり! むら存続へ結集を…福岡で学会設立総会 画像 神髄は小農にあり! むら存続へ結集を…福岡で学会設立総会

インバウンド・地域活性

 家族経営などの小農を評価し、生き残りと普及を目指そうと、農業者や研究者らによる「小農学会」が29日、発足した。福岡市で同日開いた設立総会では、政府が推し進める農業の大規模化・企業化では農村は守れないとして、小農と、農に関わる都市住民が結集・研さんし、社会的な発言力を高めることを確認した。
 代表に、鹿児島大学名誉教授で有畜複合農業を営む萬田正治さんと、佐賀県の農民作家・山下惣一さんが就いた。

 総会には約80人が参加。農の神髄は小農にあり、研さん、実践と普及に努める自然の営みに沿った農を実践する農の使命は人類の生命の維持で、全ての人に恩恵がとどく社会を目指す――ことを決議した。同学会は、シンポジウムや現地研修会、会誌の発行、学会賞の授与を行う。

 経過報告で萬田さんは、国連が2014年を国際家族農業年と定めたことを説明。しかし日本政府は、その振興に消極的な一方で「TPP(環太平洋連携協定)で、日本の農業を国際競争に裸でさらそうとしている」と批判し、「こういう情勢だからこそ、勇気を持って学会を立ち上げたい」と設立を宣言した。

 講演した山下さんは「そこに住んで家族の労働で、家族と暮らしていくことを目的に(農業を)やっている農家」と小農を定義し、「日本の農家の99%」と指摘した。それが大規模化を推進する政府によって「つぶされようとしている」として、「声を上げよう。そうでないと、むらは持たない」と呼び掛けた。

神髄は小農にあり むら存続へ結集を 福岡で学会設立総会

《日本農業新聞「e農net」》

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