JR東海、リニア南アルプストンネル導水路、TBMとNATM併用で着手 画像 JR東海、リニア南アルプストンネル導水路、TBMとNATM併用で着手

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 JR東海は、リニア中央新幹線(東京・品川~名古屋間)の南アルプストンネル建設に合わせて行う大井川流域の水環境保全対策の一環で、導水路トンネルの整備に着手する。27日に開いた有識者委員会(委員長・今田徹国土技術研究センター技術顧問)で整備計画が了承されたことを受け、事業化に向けて地元関係者との調整に入る。本線トンネル建設に伴う湧水を大井川に自然流下で戻す延長約11・4キロの導水路トンネルをTBMとNATMを併用して構築する。
 導水路トンネルの計画地は、リニア本線の南アルプストンネル(延長約25キロ)のうち、中間部の静岡県中央部を流れる大井川の上流域。西俣川と本線トンネルの交差付近から大井川の右岸側を沿う形で整備し、椹島(さわらじま)に出口を設ける。
 本線トンネルへの取り付け位置付近を除いて、土かぶりを500メートル以下に抑えてルートを選定した。椹島から千石非常口の連絡坑までの区間(総延長の約8割)をTBM、同連絡坑から取り付け位置までの区間(同約2割)をNATMで施工する。
 掘削断面積はTBMが約10平方メートル、NATMが約20平方メートルと想定。施工前に椹島の坑口付近で水平ボーリング調査を実施し、施工中も前方探査を行って補助工法やルート変更を検討する。必要に応じて本線(山梨方面)の湧水を導水路トンネル取り付け位置までポンプアップし、中・下流域の水資源利用への影響を抑える。
 有識者委の会合は27日までに計4回開かれ、「導水路トンネルの設置などの環境保全措置により、大井川流域の水資源に対する環境影響は、事業者の実行可能な範囲内で回避または低減が図られている」と確認した。
 JR東海は検討結果を地元の自治体や大井川流域の関係者らに報告した上で、導水路トンネルの事業化に向けた手続きに入る。発生土(約20万立方メートル)の置き場の選定、建設現場へのアクセスルートの林道整備などを進め、早期着工を目指す。
 発注方法・時期などの詳細は未定。同社は「導水路の機能を早期発現させるため、TBMとNATMの2工区を同時並行で進めるのが効率的だ」としている。

JR東海/リニア南アルプストンネル導水路整備着手/TBMとNATMで

《日刊建設工業新聞》

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