ドローンだけじゃない…遠隔・水陸両用ブルの適用広がる 画像 ドローンだけじゃない…遠隔・水陸両用ブルの適用広がる

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 青木あすなろ建設が、水上でも陸上でも使用可能な水陸両用ブルドーザーの適用範囲を拡大している。1台で水中に潜る・掘る・運搬するの三つの作業ができるのが特徴。作業船や陸上機械での作業が難しい浅水域で特に効果を発揮する。1969年の導入以来、河道掘削や離岸堤の設置、航路浚渫など施工実績は全国で1200件以上に上る。無線で遠隔操縦するため、オペレーターの安全も確保でき、近年は災害復旧工事にも活躍の場を広げている。
 水陸両用ブルドーザーは、水深7メートルまでの浅水域を作業領域とする無線遠隔操縦式。全長9305ミリ、全幅4000ミリ、全高9760ミリで、重量は陸上で43・5トン、水中で27・9トンとなる。水中作業に適応するため、各種の安全センサーと警告装置、水圧に応じた内圧調整などの機構が工夫されている。
 ブルドーザーの基本作業となる掘削押土、リッピングのほか、運搬も可能。本体部を架台として利用し、バックホウやクレーンなどアタッチメント作業にも使える。仮設の必要な陸上掘削機械、浚渫船に比べ低コストで施工できるのが特徴だ。
 排土板に装着したエプロンと呼ばれる装置で水中の掘削土を抱え込み、逃すことなく押土できる。海底を走行しながら排土板で面的仕上げを行うため、作業船に比べ精度の高い掘削が可能だ。余掘り、余砕量も少なくできる。
 作業船で必要となる係留アンカーも不要なため、船舶の航行に支障がない。給排気用ダクトは高さ約9・8メートルだが、ダクトを倒して作業でき、橋桁と近接する河川工事にも使える。
 オペレーターは、現場から100メートル以内にいれば操縦可能。同じエリアにいるため、現場条件の変化の察知、気象の変化にも迅速に対応できる。
 同社は岩手県洋野町沿岸にあるウニ増殖場の造成工事を施工。東日本大震災の甚大な津波被害で増殖溝内に砂が堆積していたため、水陸両用ブルドーザーなどを導入して砂の除去や飛散した増殖ブロックの復旧などに当たった。東日本大震災の復旧作業では計14件に導入されたという。
 稼働中のマシンは世界でも同社が保有する5台だけ。同社の馬欠場真樹土木技術本部土木リニューアル事業部長は「長年にわたる活躍のため老朽化が進み、入念な整備点検や修理、オーバーホールを行いながら使用している」と話している。

青木あすなろ建設/水陸両用ブルの適用拡大/1台で潜る・掘る・運搬可能

《日刊建設工業新聞》

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