NEXCO東日本、ICTなど活用で積雪寒冷地でのメンテナンス高度化 画像 NEXCO東日本、ICTなど活用で積雪寒冷地でのメンテナンス高度化

インバウンド・地域活性

 ◇タイヤで路面状態把握、凍結防止剤を最適散布
 東日本高速道路会社は、ICT(情報通信技術)などの先進技術を用い、積雪寒冷地の高速道路のメンテナンス業務の高度化を図る。ブリヂストンと共同で凍結防止剤の最適自動散布システム「ISCOS」を開発。巡回車に装着した特殊タイヤで路面状態を詳細に把握し、凍結防止剤の散布量・箇所をリアルタイムに最適制御する。良好な走行環境の確保と合わせ、凍結防止剤による路面の劣化の進行を抑える。今冬は北海道の複数エリアに同システムを導入し、実施状況を踏まえて技術の改善を図って本格適用を目指す。
 積雪寒冷地の道路管理エリアが広い東日本高速会社は、雪氷対策や関連技術の開発に力を入れている。
 今回開発したISCOSは、走行しながらタイヤの接地面の情報を収集・解析して路面状態を高度に判別できるブリヂストンのタイヤセンシング技術「CAIS」に、東日本高速会社グループの凍結防止剤最適散布システムなどを組み合わせた。
 コア技術のCAISはタイヤのトレッド(接地面)内側に装着した加速度センサーによってタイヤの振動を検出。その情報を無線で車載解析装置に送信して振動をリアルタイムに解析し、七つの路面状態(乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、凍結)を判別する。
 東日本高速会社では、グループのネクスコ・エンジニアリング北海道を中心に11年11月からブリヂストンとの共同試験・開発を進めてきた。CAISを搭載した巡回車で雪氷巡回(事前走行)を行いながら路面状態に関する情報を収集し、ウェブ上にリアルタイムでデータベース(DB)を構築。散布車に搭載している散布制御装置とウェブ交信し、凍結防止剤の積み込み量を事前に算出できる。
 衛星利用測位システム(GPS)を用いた位置把握システムにより、路面状態の詳細を100メートルごとに把握しながら、凍結防止剤の散布量の最適化を図る。
 ネクスコ・エンジニアリング北海道はこのほどブリヂストンとライセンス契約を締結し、巡回車に装着するCAISタイヤを自社製作する。今冬は札幌、岩見沢両管理事務所の6基地にISCOSを導入し、凍結防止剤の散布業務で試行する。
 システムの改善を図りながら他のエリアにも展開し、積雪寒冷地の道路管理の効率化・高度化につなげる。

東日本高速会社/積雪寒冷地でのメンテナンス高度化/ICTなど先進技術活用

《日刊建設工業新聞》

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