激化する日中鉄道インフラ受注競争、東南アジアからインドへ 画像 激化する日中鉄道インフラ受注競争、東南アジアからインドへ

インバウンド・地域活性

インドネシアの高速鉄道の受注を中国が獲得
世界でも有数の経済大国で、事ある毎に火花を散らしあう日本と中国。東南アジアでの高速鉄道インフラ受注競争でもその競争は激化している。

インドネシアでは、高速鉄道の受注を一旦白紙にしていたが、2015年10月に急遽一転して中国の高速鉄道提案を採用した。中国によるなりふり構わない戦術が功を奏したと言える。

タイでは、カスタマイズした日本の車両が受注獲得
受注に成功した中国も、長期的視点に立った国益を無視してまで、インフラやそれにともなう技術を提供し続けるとは考えにくい。そこで今後はインドネシアの高速鉄道計画についても、日中の思惑を受けて様々に形を変えていくと予想される。

巻き返しのチャンスの例として、タイの首都バンコクの地下鉄による高速鉄道網で、2016年開業予定の「パープルライン」における車両は、日本勢が海外メーカーとの競争の末、受注を獲得している。

このケースでは、日本用の標準車両を海外向けにカスタマイズしてコストカットした点が注目される。またこの車両の整備においては、日本政府による円借款(790億円)も行われており、国による資金面でのバックアップも交渉において有利に働いたと言える。

今後は、発注する国の国民性や事情を考慮した戦略が必要
日本の鉄道技術のレベルは世界においても最高峰と言えるもので、高速鉄道のインフラやシステムを輸出する際、セールスポイントとしているのが、運転時間の正確さや安全性である。

しかし国によっては、時間の正確さなどはそれ程重視してない国も多く、10分や15分の遅れに苛立たない国民性を持った国も多いもの。

また安全性が高いにこしたことはないが、安全性を高めるために建設費が高くなるより、安価で建設したいという国側の思惑も絡んでくる。そういった場合やはり中国に分があると言える。

今後競争が激化するであろうインドにおいては、2015年9月末中国鉄路総公司が率いるコンソーシアムが、首都ニューデリーとムンバイを結ぶ、高速鉄道のフィージビリティスタディにおいて入札を勝ち取っている。

そんなインドでも、今までのセールスポイントとしている、安全性や運転時間の正確さ意外にも、国を挙げたバックアップと、既存のものを利用してカスタマイズするなどの、様々なコストダウン方法を提案していく必要がある。

(画像はイメージです)
《インドネシアニュース》

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